得体の知れぬ不安 (MN) ページ18
ジョングクが仕事から帰ったのは深夜で…
酷く疲れた様子で自室に入ったきり出て来ない
あの夜以降同室での入眠を許されたにも関わらず一度もそれは叶っていない
「ジョングク…？」
意を決してジョングクの部屋の前で声をかけた
だけど返事はなかった
「もう寝たのか…？」
やはり返事はなくドアノブに手をかけた
だけど鍵がかけられていた
「ジョングク！開けよ！」
怒りに任せドアをバンと叩き大声を張り上げてしまった
それでも返事はない
言い知れぬ不安に苛まれ始めて…
諦めて部屋に戻っても眠れなかった
そしてそのまま朝を迎えた
布団を出る前にジョングクが玄関から出ていく音が聞こえ慌てて部屋を飛び出した
玄関を出た途端…
誰かにぶつかった
チェ内官「公主様…？
そんなに慌ててどうされました？」
顔を上げると見知らぬ男性が立っていた
「お前は誰なのだ？」
チェ内官「お忘れですか？
公主様が幼かった頃に内官を務めさせていただいておりましたチェでございます…
本日より復帰いたしました」
微笑みをたたえるその顔には見覚えがあった
幼き頃に私の教育を担当していたチェ内官…
そしてその顏つきが自分によく似ていると気付いた時心臓がドクンと嫌な音を立てた
「お前…
一体何者なのだ…？」
チェ内官「今申し上げた通り内官でございます
ですが…」
王妃「チェ内官…？
ここで何をしておるのだ！？」
王妃様の登場によりチェ内官が言いかけた事は遮られた
王妃「何故お前がここにおる！？」
チェ内官「王様の命により本日より復帰いたしました」
それを聞いた王妃様の顔から一気に血の気が引いた
チェ内官「王様より公主様のお世話をするようにと仰せつかりました故ここに参った次第でございます」
王妃「チェ内官…話がある
私と一緒に来るが良い！」
チェ内官「かしこまりました…」
王妃様はチェ内官を連れ去り…
ただ2人の後ろ姿を見守るしかなかった
得体の知れぬ不安に苛まれ始めた心を持て余してしまいそうだ
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にゃんこ(プロフ) - まさかの展開に驚きました！！ヒロインちゃんが女王になるとばかり思っていたのに。まさかのグクが！！それはそれで素敵だと思いました。また更に楽しみが出来ました。いつもありがとうございます☆ (2021年7月30日 6時) (
レス) id: a21dcbeda6 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - にゃんこさん» 雲の切れ間から月明かりが見えてきた感じの中、間もなく第三章突入です。まだ先は少し長いですがお付き合いいただけたら嬉しいです。 (2021年7月29日 18時) (レス) id: 2435145dc1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 更新を楽しみにまっていたので特別なご褒美をもらったぐらいに嬉しいです☆相も変わらず展開にドキドキしてしまいました。これからも楽しみにしています。 (2021年7月28日 23時) (レス) id: a21dcbeda6 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - にゃんこさん» いつもありがとうございます！久しぶりの更新だったのでかなりドキドキでしたが少しほっとしました。続きもお楽しみいただけますように。 (2021年7月28日 14時) (レス) id: 2435145dc1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 今回のお話も最高でした。ついにクライマックスが迫ってるのかと思うとドキドキです。これからも楽しみにしています。 (2021年7月28日 0時) (レス) id: a21dcbeda6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソル
| 作成日時：2021年7月5日 21時
