＊ (YG) ページ9
「俺は君の事が好きなんだ」
意を決して告白したのにAさんはフリーズしその視線は俺を突きぬけているように見える
「大丈夫？」
何度声をかけてもAさんは微動だにしない
諦めた俺は隣に座って見守ってみる事にした
どのくらいそうしていただろう？
不意にAさんが我に返り俺を見たんだ
A「君って私の事ですか…？」
「そうだけど？」
A「あぁ…」
反応が薄くないか…？
全てが俺の勘違いだったとかないよな…？
急に不安に襲われた俺にAさんが抱きついた
今度は不意打ちを食らった俺がフリーズ状態
A「冗談ではないですよね？」
「この状況で冗談を言えるほど器用じゃないよ
俺は本当にAさんの事が好きなんだ」
抱きしめ返すと細い肩が小刻みに震え始めた
幼子をあやすように抱きしめ続ける俺を見上げたAさんはふわっと笑った
A「願い事…変更してもいいですか？」
「いいよ？」
今度こそ…だよな？
A「じゃあお言葉に甘えて…
私の夫になってください」
夫…？
聞き間違いか？
もしかして俺のヒアリング能力の問題…？
だとしたら俺もまだまだだな…
そんな事を考えていた俺をAさんは不思議そうにじっと見ていた
A「もしかして叶えてもらえないんですか…？」
「ううん…そうじゃなくて…
夫って聞こえたんだけど…
俺の聞き間違い？」
A「夫！？
私ってばそう言いました！？」
「う〜ん
俺の聞き間違いかも…」
Aさんの頬が真っ赤に染まっていく
A「いえ…
そう言った気がしてきました
男って言おうと思っていたのに夫って…」
「まぁどっちでもいいよ
どちらにしても俺の答えはイエスだから」
Aさんは何故か頭をぶんぶん振り始めた
今度はどうした！？
A「多分耳がおかしくなりました」
「え…？」
A「幻聴が聞こたので…」
この状況でふざけているのか？
全く…
でも何だか楽しい
だけど正直イライラもする
「幻聴じゃないって！
男でも夫でも答えはイエス！
以上！」
A「どうかしてます！」
それはAさんの方だし…
A「夫でもイエスって何なんですか！？」
「勿論今直ぐにじゃないって！」
A「だとしてもです！」
「もういいから黙ってて！」
A「無理です！」
あ〜イライラする！
それでも好きとか…
俺って好みが変わったのか…？
変わったな…確実に…
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ソル(プロフ) - 74さん» はじめまして。お読みいただきありがとうございます。修正を終え次第全体公開に切り替えますので今しばらくお待ちくださいませ。 (2021年4月15日 19時) (
レス) id: 8f6691ead0 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - ぽぽさん» お読みいただきありがとうございます。修正を終え次第全体公開に切り替えますので今しばらくお待ちくださいませ。 (2021年4月15日 19時) (レス) id: 8f6691ead0 (このIDを非表示/違反報告)
74(プロフ) - はじめまして。奏楽しく読ませていただいています。第三章のパスワード教えていただけないでしょうか？ (2021年4月15日 13時) (レス) id: a2d39c6975 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。パスワードを教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いします (2021年4月15日 8時) (レス) id: 44c81509b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソル
| 作成日時：2021年3月30日 1時
