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* (You) ページ8

YG「で?願い事は?」


「ユンギさんにもっと私の事を知ってほしいんです」


YG「え…?
それだけでいいの…?」


「はい」



『どうして?』
ユンギはそんな目で私を見ている



「どうして?って顔してますね?」


YG「うん」



ユンギは鈍い



「ユンギさんも私の事が言えないくらい鈍いですよ…」


YG「そんな事ない」


「そんな事ありますって!
もっと私の事を知った上で考えてみてほしいんです」


YG「何を…?」


「私との事です
ダメだと感じたら切り捨ててくれて構わないので…」



私を見るユンギの目が真ん丸になった


気付いてくれた…?



YG「ごめん…
その願い事は叶えてあげられない」



考える余地もないって事?
相手の事を知ってから考えるって言ったくせに…


あ…そうか…
これまでの私を見てきた上で考える余地もないって感じたって事ね…


これ以上知る必要はないんだ
それなら諦めるしかない



「分かりました…」


YG「がっかりした?」


「そうですね…」


YG「そんなに俺の事が好きなの…?」



普通ふった相手にそんな事聞く?
無神経だよ…


私は俯き無言を決め込んだ



YG「本当に俺の事が好きなんだったらどうしてそんなに回りくどい事するの?」



声が近いと思ったらユンギは目の前に立っていて…
私を見下ろすその目は揺れていた



YG「俺に出来る範囲の願い事は叶えてあげるって言ったよね?」


「はい…」


YG「それならどうして…?
どうして自分と付き合ってくれと言わないの?
それが一番の近道なのに」


「絶対に叶えてもらえない願い事だと思ったからです」



それが一番の近道だって事くらい私にも分かっている
だけどそんな無謀な願い事を言う勇気なんてなかった


それくらい分かってよ…



YG「どこまで俺を振り回すつもり?」


「そんなつもりはありません
だけど振り回してしまっていたのなら謝ります」



ユンギは何故かふっと笑った



YG「俺もAさんの事言えないな…
ごめん…」


「え…?」


YG「好きなら好きでそう言えばいいのに鈍いってAさんを責めた」


「好き…?」


YG「俺は君の事が好きなんだ」



時が止まるという意味をこの時初めて知った


何も聞こえなくなったし…
目の前で照れくさそうに笑っているユンギの姿も霞んで行くし…
ユンギが何か言っているけど凄く遠くから聞こえている感じで内容なんて全く頭に入って来ない

* (YG)→←* (YG)



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ソル(プロフ) - 74さん» はじめまして。お読みいただきありがとうございます。修正を終え次第全体公開に切り替えますので今しばらくお待ちくださいませ。 (2021年4月15日 19時) (レス) id: 8f6691ead0 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - ぽぽさん» お読みいただきありがとうございます。修正を終え次第全体公開に切り替えますので今しばらくお待ちくださいませ。 (2021年4月15日 19時) (レス) id: 8f6691ead0 (このIDを非表示/違反報告)
74(プロフ) - はじめまして。奏楽しく読ませていただいています。第三章のパスワード教えていただけないでしょうか? (2021年4月15日 13時) (レス) id: a2d39c6975 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。パスワードを教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いします (2021年4月15日 8時) (レス) id: 44c81509b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソル | 作成日時:2021年3月30日 1時

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