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* (YG) ページ7

「Aさんは自分の事が分かっていないんだね」



Aさんは不満そうな表情を見せた
『自分の事くらい分かってる』そう言いたげな目だ


このまま告白してしまえばいいのか…?


だけどAさんの好きな人がどうしても俺だとは思えない


俺は優しくなんてないし…



A「あの…」


「ん?」


A「もしもの話なんですけど…
好きでもない相手に告白されたらユンギさんはどうしますか?」



好きでもない相手から告白?
あまり考えた事ないな…



A「速攻で断りますか?」


「正直分からない
でもちゃんとその人の事を知ろうとはすると思う
その上でダメだと感じたら断るかな…」


A「そうですか…」


「Aさんならどうするの?」


A「基本私もユンギさんと同じです
相手の事を知る努力をしてみます
それで少しでも好きだと思う所を見つけられたらお付き合いしてみます
今までもそうだったので…
だけどやっぱり次は自分が好きなになった人と同じ時を刻んでみたいです」



話を聞く限り可能性は皆無と言う訳ではないのかも知れない
だけど一歩踏み出す勇気が出ない


何故俺がここまで臆病なのかを考えてみた
そして直ぐに答えが出た


それ程までにAさんに心惹かれているからなのだと…



A「今日が第二部なのだとしたら…
また願い事を一つ叶えてもらえたりするんですか?」



Aさんは悪戯っ子のような表情で俺を見ている



「ジニヒョンが今日は第二部だって言ってたしそうなんでしょ?
俺に叶えてほしい願い事でもあるの?」


A「あります」


「それなら叶えてあげる
でも勿論俺に出来る範囲の事ね?」



Aさんは勢いよく起き上がり正座
俺もそれに倣ってベッドの上に正座し向き合う状態になった



「で?願い事は?」


A「ユンギさんにもっと私の事を知ってほしいんです」


「え…?
それだけでいいの…?」


A「はい」



もっと何かあるだろうに…
どうしてだ?



A「どうして?って顔してますね?」


「うん」


A「ユンギさんも私の事が言えないくらい鈍いですよ…」


「そんな事ない」


A「そんな事ありますって!
もっと私の事を知った上で考えてみてほしいんです」


「何を…?」


A「私との事です
ダメだと感じたら切り捨ててくれて構わないので…」



俺は自分が鈍い人間だったのだとこの時初めて知った


女性のAさんから言わせるなんてあり得ないだろ…

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ソル(プロフ) - 74さん» はじめまして。お読みいただきありがとうございます。修正を終え次第全体公開に切り替えますので今しばらくお待ちくださいませ。 (2021年4月15日 19時) (レス) id: 8f6691ead0 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - ぽぽさん» お読みいただきありがとうございます。修正を終え次第全体公開に切り替えますので今しばらくお待ちくださいませ。 (2021年4月15日 19時) (レス) id: 8f6691ead0 (このIDを非表示/違反報告)
74(プロフ) - はじめまして。奏楽しく読ませていただいています。第三章のパスワード教えていただけないでしょうか? (2021年4月15日 13時) (レス) id: a2d39c6975 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。パスワードを教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いします (2021年4月15日 8時) (レス) id: 44c81509b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソル | 作成日時:2021年3月30日 1時

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