#7 ページ7
慧「一応定期的に掃除はしてるんだけどさぁ」
A「どんな部屋でも良いよ。掃除も自分でやるし」
彼の家はゲストハウスから歩いて5分もかからないところにあった。
少し古いけど、手入れの行き届いた小さな庭付きの一軒家だ。
確かに父子二人では持て余すくらいの大きさ。
2階の日当たりの良さそうな角部屋に案内された。
畳張りのその和室は、小さなちゃぶ台があるくらいで他の家具は特に何もない。
慧「こんな感じで何もないけど」
A「十分だよ」
慧「今布団出してくるね！」
A「ありがとう」
なんかすごく懐っこい子だな。人見知りとかしないんだな。
とりあえずキャリーケースからびしょ濡れになった荷物を取り出した。
まずは洗濯機借りなくちゃ…
慧「Aちゃん、開けて〜！」
A「あぁ、はい！」
襖を開けたら慧くんが、ふかふかの布団を持ってよたよたしていたのでちょっと笑ってしまった。
.
お布団を敷いて、とりあえず濡れた服を適当にベランダのハンガーに吊るし、
ひと息ついたらものすごくお腹が空いていることに気が付いた。
リビングに降りたら、慧くんはテレビを見ながら缶ビールを飲んでいた。
A「慧くん、ちょっとコンビニ行ってくる」
慧「コンビニ？ごめん、お酒飲んじゃった」
A「ん？」
慧「ん？」
会話が繋がらなくて、はて？と首を傾げたら、きゅるるるるる、とものすごい音を立ててお腹がなった。
慧「ほぇ」
A「！！！！」
よりによって彼の前で鳴らなくてもいいじゃない私のお腹。思わず赤面してしまったけど、彼はそのことには特に触れず、ふんわり笑った。
慧「ここから一番近いコンビニね、車じゃないといけないんだ」
A「え！？そうなの？！駅前にあった気がしたけど」
慧「あれ24時間じゃないからこの時間は開いてないんだよ」
A「そんなことあるんだ…！」
慧「夕飯まだだったら言ってくれたらよかったのに。Aちゃんてけっこう料理する人？」
よいしょ、と立ち上がった慧くんが、キッチンに移動して冷蔵庫を開けた。
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ゐ(プロフ) - スロモからあっという間に時が経ちましたが、今年もちゃみさんの大ファンです！ビタシュガ続きの展開も楽しみにしています！ (2022年1月3日 0時) (
レス) @page47 id: e880b33f36 (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - やっと、慧くんがいい感じですね。 (2022年1月1日 20時) (レス) @page47 id: a1f6031022 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃみ
| 作成日時：2021年5月1日 15時
