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慧「へっ…？これ全部今作ったの…？」
A「そーだけど。時短料理ばっかりだよ？」
慧くんがもらってきた野菜はどれも新鮮なものばかりで、売りに出さないのがもったいないくらい立派だったので、大して手をかけなくても十分だなと思いシンプルなものばかり作った。
蓮根やじゃがいもは素揚げしてチップスに。パプリカやニンジンは、細かく刻んで軽くソテーしてオムレツの中に。
ありがたいことに調理器具が十分に揃ったキッチンだったので、ほうれん草はポタージュにした。
サラダとバゲットも添えればまぁまぁちゃんとしたご飯になった。
慧「超料理できる人じゃん」
A「そーぉ？全部料理教室で習ったんだよ。慧くんも通えばすぐできるって」
慧「通ってたんだ、料理教室」
A「そー。だってさ、」
あいつが、料理できない女とは結婚しないとか言い出すからさ。
と言いかけて、ハッと気づいて慌てて飲み込んだ。
ふと、初めて作った手料理を彼にけなされた夜を思い出してしまった。あの時は何を作ったんだっけ。肉じゃがだったかな。居心地の悪い感覚を思い出して、胸の奥がほんの少しざわざわした。
慧「んー？」
不意に訪れた沈黙を、目の前にいるふわふわの猫みたいな彼は、
ソファに寝転んだまんま、急かすことも疑問に思う様子もなく待っていた。
A「…だってさ、昔は全然出来なかったんだよ、料理」
慧「そーなの？」
A「そーなの。ほら、乾杯しよう？今日は私より慧くんの話聞くの」
慧「うへぇ、お手柔らかに」
A「ワインも開けちゃっていいかな？」
慧「開けちゃえ！」
帰り道で判明したのだが、私も慧くんも明日はお休みだった。
とっくに日付けは変わってしまったけど、まぁいいかと笑いながらワインの栓をぽん、と開けた。
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ゐ(プロフ) - スロモからあっという間に時が経ちましたが、今年もちゃみさんの大ファンです！ビタシュガ続きの展開も楽しみにしています！ (2022年1月3日 0時) (
レス) @page47 id: e880b33f36 (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - やっと、慧くんがいい感じですね。 (2022年1月1日 20時) (レス) @page47 id: a1f6031022 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃみ
| 作成日時：2021年5月1日 15時
