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彼がカルボナーラを作ってくれるっていうからお言葉に甘えることにした。
玉ねぎとかベーコンとか入ってるやつかな?牛乳とコンソメで味付けするような。と思ったら、大きなチーズ削り器が出てきてちょっと驚いた。
さっきのチーズの塊をガシガシ削りながら彼は言った。
慧「けっこう本格的でしょ?ポイントは高いチーズとベーコンを使うこと!」
A「あはは、そこなの?」
慧「そーだよ。ちなみに高ければ高いほどうまいから」
A「そうなんだ」
慧「ねぇ、チーズどんくらいかけたい?ストップって言って?」
A「わぁ、いっぱいかけちゃお………うーん、まだ、」
慧「はは、けっこういくねぇ良いねぇ」
チーズを削る手元がめちゃくちゃきれいだ。どこをどう切り取っても画になる子だな。モテるんだろうな。
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慧「んじゃ、かんぱーい」
A「乾杯!しばらくの間よろしくお願いします」
テーブルにカルボナーラのお皿が1つと、缶ビールが2本。
私ばっかり申し訳ないなと思ったけど、慧くんは「さっき変な時間に焼肉弁当を食べたからもうご飯はいらない」そうだった。
慧「どう?」
A「んー!すっごいおいしい!」
慧「でしょ?」
それはお世辞抜きで本当に美味しかった。チーズがすごく濃厚なのに重たくなくて、胡椒がいい感じに効いていて。久しぶりに、本当に美味しいなって思えるものを食べた。
A「けっこう料理するんじゃん」
慧「いや、マジでしないよ。こないだ父ちゃんにキュウリ細切りにしとけって言われたけどできなかったし」
A「えぇ!あはは、何それほんとに?」
慧「ほんとに。カルボナーラだけは極めたの。何回も作って研究した」
ハマると突きつめたくなっちゃうんだよねーって笑いながら、慧くんはあっという間にビールを飲み干した。
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慧くんが二缶目を開けて、2人でちびちびとお酒を飲みながらいろいろとおしゃべりをした。
仕事のこととか、花枝さんの宿のこととか。
慧くんは地元の小さなリフォーム店に勤めていて、あの宿のリノベーションも手掛けたらしい。
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ゐ(プロフ) - スロモからあっという間に時が経ちましたが、今年もちゃみさんの大ファンです!ビタシュガ続きの展開も楽しみにしています! (2022年1月3日 0時) (レス) @page47 id: e880b33f36 (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - やっと、慧くんがいい感じですね。 (2022年1月1日 20時) (レス) @page47 id: a1f6031022 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃみ | 作成日時:2021年5月1日 15時