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「何その言い方…!バカにしてるの…?」
A「えっ?何でそうなるの?してないしてない!ちょっと落ち着きませんか?」
「私は彼の家にも呼ばれたことないのに!なんで、あなたなんかが…!」
あ、泣いちゃった。
思いつめた様子のその女の子は、つやつやのネイルが施してある指先でメイクが崩れないよう器用に涙を拭った。
どうしようこれ。っていうかあなた「なんか」って何、大変失礼なんですが。困った顔で振り返ると、花枝さんも苦笑いをしてこちらを見ている。
A「えっと…よく分からないんだけど…あなた何か誤解してるんじゃないかな…?私はもともとこの宿で住み込みで働く予定だったんだけど、使うはずの部屋が使えなくなって、修理の間慧くんの家のお部屋を借りてるだけだよ?」
「だからなんでそれが慧の家なんですか?迷惑なので今すぐ出ていってください!」
A「えっそれは無理。私今家がないし」
「は?そんなの言い訳じゃん!どうせ慧狙いなんでしょ!?」
A「いやでもこれは慧くんの方からの提案だからさ、迷惑かどうかは慧くんが決めることであって…文句があるならどちらかというと慧くんに、」
「…!!ひどい!!」
しまった、冷静さを欠いている人に正論を言っても火に油を注ぐだけだった。と思ったけど時既に大炎上。
「なんでそんなひどいこと言うの!!」
あ、これビンタくるぞ。
と、こんな時もどこか冷静な私、さすがこれまでの人生でまぁまぁの修羅場をくぐり抜けてきただけあるな、と自画自賛しながら咄嗟に防御の体制を取った。
ぱしん
と乾いた音がして、顔を防御していた腕に彼女の平手打ちがもろに入り、
それは意外にもすごい力だったので、せっかく防御に成功したのによろけてしまった。
A「わ、」
そのまま完全にバランスを崩し、後ろにあった椅子を巻き込んで倒れ込んだ。がっしゃーん!と派手な音。
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ゐ(プロフ) - スロモからあっという間に時が経ちましたが、今年もちゃみさんの大ファンです!ビタシュガ続きの展開も楽しみにしています! (2022年1月3日 0時) (レス) @page47 id: e880b33f36 (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - やっと、慧くんがいい感じですね。 (2022年1月1日 20時) (レス) @page47 id: a1f6031022 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃみ | 作成日時:2021年5月1日 15時