好きにしいや 2 【JK】

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落ち込んだ気分で、約束していた大学の友達とでかけても、すぐに何かあった？と気遣われ、酷い顔してるからとりあえず寝なさいとさっさと帰された。



「眠れへんねんなぁ…。」



お昼時を過ぎた駅で、独り言を呟きながら歩く。



通りがかるカフェに、どうしても気になって目が向く。



ぐーちゃん、今日お昼やっけ…？

前は出掛けた帰りにジミンさんに連れてこられたな…。


はは、……ぐーちゃんのことばっかり考えてんな…。




そんなことを考えながら店の前を通りすがろうとした時、お店の裏口に続く細い路地から、声が聞こえてきた。



こちらを向く見覚えのある可愛らしい女の子が、見覚えのある茶色い頭の後ろ姿の男の人と何かを話しているようだった。



ぐーちゃん…やんな？


あかんとは思っても壁に隠れ、聞き耳をたててしまう自分がいた。



「─だから…───は違うって─…、──やって、」

「──じゃぁ、──グク──の幼なじみの子に───よ！」

「─やめて、今──、」

「───したの？」

「それは──、ほら─────でしょ？好きやねん─って」

「彼氏の────！」




所々聞こえた会話。


幼なじみ…、彼氏…、
それに今ぐーちゃん、好きやねんて…、








…あぁ、そっか。そういうことか。



そうやんな。彼女からしたらいくら幼なじみとはいえ、彼氏の近くに女の子とか嫌よな。



そっか、そっかぁ………、
"私だけ特別"はもう終わりかぁ…。


「…やっぱり帰って寝たほうがよさそう、」






ふらふらとその場を離れ帰路につき、コンビニの前を通ると、中から目を丸くした店長が出て来て、奥の事務所へ連れていかれた。




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