好きにしいや 2 【JK】

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「今日は夜からのバイト休みで良いからね。もうすぐ来てくれると思うから待ってて。」



休み？なんで？

来てくれるって誰が？



気遣う優しい店長の声によく分からずも、事務所で座って待つ。



ふと目に入った鏡に映る自分の顔は涙でぐちゃぐちゃで、泣いてたんかと初めて気付いた。



そりゃ店長心配してくれるはずや…。



ティッシュで涙を拭いて、崩れた化粧をどうしようか考えていると裏口のドアががちゃりと開いた。




「はぁ、あっちぃ…、日差しやべぇな。」



「し、師匠？なんでこんな時間に…、」



「あー？店長が誰かさんが泣いて歩いてるっつーからよ。」



「え、あ、来てくれるって師匠ですか！？マジか…、すみません…。あの、大丈夫なんで、帰って寝て頂いても…、」



深夜勤務の師匠はこの時間は寝てるはずでは…と、とんでもない迷惑をかけていることに気付き焦ってしまう。




「……そんなひでぇ顔してなにが大丈夫なんだよ。店長もお前が一人暮らしなの知ってから心配してんだろ。こっちで頼れるやつあんまいねぇだろうからって。」



「…て、てんちょぉ〜！！(泣)」



感動のあまり私が大きな声でそう言ったもんやから、慌てた店長が事務所に戻ってきた。



「なに！？どうしたの？！あ、ユンギくん！Aちゃん更に泣いてるんだけど！？何したの！」



「なんもしてないですよ。どっちかってーと店長のせいです。」



「え！僕なの？」



「うぅ、店長はソウルのアッパですぅ〜…、アッパ〜！」



「あー、ははは、そう言うことか(笑)じゃぁ、ユンギくんはオッパだね！」



「……私、ここでバイトして良かったです…、ソウルの家族です…。」



「わぁ、嬉しいこと言ってくれるね！じゃ、うちの奥さんはオンマだね！喜ぶよ！」



「ははっ、うるさい妹だな…。……………言っただろ？お前の味方だって。」



「オッパァ…。これ以上泣かさんといてください…。」






結局更に泣いたぐちゃぐちゃの顔のまま、師匠に家まで送られた。



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