好きにしいや 2 【JK】

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今日も無言の帰り道。


隣を歩くことをやめ、少し後ろをついて歩く。





帰り際師匠に

「このままじゃどうにもなんねぇから一回聞いてみろ。」

と言われ、話しかけようとするけどなかなか言葉が出てこーへん。



はっきり拒絶されたら、私は耐えられるんやろうか…。



それでも師匠の言うとおり、このままにしてもどうにもならへんやろうから弱気な心を奮い立たせ、ぐーちゃんを呼んでみた。




「なぁ、ぐーちゃん…。」



聞こえへんかったんか、返事も止まることもなく先を歩いていくぐーちゃん。



「っ、ぐーちゃん！」



今度は少し大きな声で呼んでみると、やっと立ち止まり「……なに？」と返事が返ってきた。


振り返ることはなく、前を向いたままのぐーちゃんの顔は見えへん。それでも立ち止まってくれたぐーちゃんに、心をまた奮い立たせた。




「……私、なんかしてしもたかな？なんかあるんなら言って欲しい…、」



「………………なんかあったんはAのほうやろ…、」



「ごめん、聞こえへん…、そっち行くから、」



前を向いたまま話す声はよく聞き取れず、近付こうとするとまた声が聞こえた。



「……俺、流石にすぐには幼なじみには戻れへんから、ごめんやけど、ちょっと時間ちょうだい。……………遅いから、帰ろ。……ちゃんと送るから。」



そう言ってまた先を歩き始めたぐーちゃんに、ついていくしか出来ひんかった。





……幼なじみには戻れへん？やっぱりもうアカンのかな…、




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