好きにしいや 【JK】

2 ページ2

「バイト行かななー。」


有り難く両親から仕送りも頂けることになってはいるけど、自分で少しでも稼いどくために、アパートの下見の時に徒歩10分のところにあるコンビニのバイトに応募した。


まだ実家にいる時に採用の連絡が貰えて、引っ越してきた今日から顔見せがてらに勤務することになってる。


オンマが夕飯に食べやーと置いていってくれた弁当を頬張って、時計を見たら18時40分を差してた。


「そろそろ行こかな。」



道を確認しながら、バイト先に向かう。



ピロリロリーンとマヌケな音をならして店に入る。

「こんばんはー。今日から働くイ・Aですー。店長さんおられますか？」



「はーい、あ、来たね！こっちにおいで。」


面接のときも思たけど、えらい人の良さそうなおっちゃんやな…。



そっから、制服を貰って一通りの仕事を教えて貰う。今日はとりあえず見ててね。と言われたから、ずっと店長に着いてまわった。



私のシフトが終わるまで後35分を残す頃に、奥からおはよーございまーすとダルそうな声が聞こえてきた。


「23時半からの子が来たね！紹介するよ。」


店長のおっちゃんがそう言って、ユンギくん！と呼んだ。


「なんすか？」


薄いグリーンの髪をした男の人がのそっとでてきて私をチラリと見た。

3→←1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す