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一呼吸置いて全員が臨戦態勢に入る。
声のする場所に
1番近かったうらたが腕に風を纏わせた。
「まさか」
「噂をすればなんとやらってやつか？」
「あーあーあーあー。
俺別に戦闘しに来たわけじゃねぇから。
何でも、俺の国でも噂になった
能力無効化の能力者が
こっちの前線に居るって聞いたから、
偵察に来ただけ。」
姿はてんでみえないものの、
少し焦りの滲んだ低音が届く。
そのセリフに坂田と天月は
ちらりと視線をシロに向けた。
「…………………………」
シロは何も答えない。
2人の視線にも何も反応しなかったが、
声の主は楽しそうに笑った。
「あぁ、その女の子。
こんな所にいて大変だなぁ
俺今日はスカウトに来たんだ、
良かったらこっちこない？」
ち、とシロは
誰にも聞こえないように舌打ちした。
能力者が自分だとバレなければ、
音の距離を測って
能力を消せたかもと考えていたのだが。
まぁ過ぎたことを言っても仕方ない。
「……顔も名前も見せない無礼な人に、
ついて行っちゃ行けませんと習いました」
「あははははは！ぜってぇちげーそれ」
楽しそうに笑っている男。
「おれはなるせ。
名前の表記が変わっててさ、
まぁ多分こっちの読みならそうだよ」
顔はね。許して？
と声。
姿が見えると帰れそうにねぇから。
とそのまま続いた。
「ホントなら
このまま連れて帰りたいんだけどさ
君の能力、素肌に当たるとやばいんだって？
……それじゃ連れ去る作戦むりだわー」
『？！』
「聞いてたんですか」
シロは
ひきつる頬を押さえ込みながら言葉を紡ぐ。
秘匿情報が漏れたともなれば、
彼女自身戦い方を考える必要も出てくる。
「ははは！大丈夫、君は殺さねーから」
瞬間ビリッと殺気が走り抜けた。
辺りを包んだ冷たさにシロは僅かに身じろぐ。
己にだけは届かないそれに、
否が応でも相手が本気だとわかる。
「っ、」
「ま、今日は偵察だから。
次は殺るよ」
ヒラヒラと。
まるで友人かなにかのように気安い声で。
男はそのまま出ていった。
続く (更新停止中)
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ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2022年8月9日 11時) (
レス) @page5 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
飛行 - コメント失礼します。設定やストーリーがめっちゃ好みです！更新楽しみにしてます！ (2021年1月24日 13時) (レス) id: 389db75038 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - 煮凝りさん» やったぁ！！なんかなるせちゃんっぽい口調だなと思ったのでｗｗ どうなっていくか楽しみにしてますね！！ (2020年9月19日 22時) (レス) id: 7872226c18 (このIDを非表示/違反報告)
煮凝り - 月さん» ヴッ……ま、負けました……笑 (2020年9月19日 22時) (レス) id: aa379d1352 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - え、、、気になります〜！歌い手なのか？なるせちゃんとかしか思いつかない･･･ 楽しみにしてますね〜！ (2020年9月16日 20時) (レス) id: 7872226c18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：目に煮凝りができた | 作成日時：2020年9月12日 20時
