沖田先生と秘密の時間【沖田総悟】

6 沖田side ページ29

襲われているA。

泣き、抵抗ができるような元気も余裕もない


ただ


「先生」と

何度も何度も

呼んでいた。





頭が追いつかなくて

気付いたら扉をあけて

男に殴りかかっていた。









貴「はぁはぁはぁせんっせ…」


沖「悪ィ…すぐ終わらせるから待ってろィ」

男「あはっ！お兄さん…いや先生？すごい鬼みたい！！」



なんてほざいてはいたが

宣言通り

すぐ、終わらせた。







ウゥーーン…


パトカーのサイレンが

近くで鳴いている。



その音に

安堵する。



やっと



やっと全てが終わった。



後ろを振り返り

Aの方へかけていく。


そして抱きしめる。



沖「本当に悪かった。もっと早く手を打つべきだった。」

貴「だ、大丈夫…です。無事ですし、ね？」

沖「は？無事！？これの？どこがでィ！！」

貴「あはは…」




苦笑いを浮かべるAに


俺は

親指で強く

そいつの唇を擦った。


沖「もう俺から離れないで下せェ。横取りもされねぇように見張っときなせェ」




そしてそっと

唇を重ねた。



そして俺たちは

警察の到着を待った。







______その後



無事警察も到着し、

犯人も捕まり、

Aには恐怖を与えてしまったものの

平和は戻って来た。





誘拐《リクエスト》おわり

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