検索窓
今日:15 hit、昨日:4 hit、合計:1,372 hit

トライアングル age9 ページ41

体育の授業が終わった後,更衣室で着替えながら,私はさっきあった事を結衣ちゃんとまりんちゃんに愚痴ってしまった。結衣「堤君,そんな事言ったの!?」結衣ちゃんが目を丸くする横で,まりんちゃんも呆れ顔だ。まりん「そりゃー酷いわ。完全にオレ様男子だわね」でしょ,でしょー!?ふたりが怒ってくれたおかげで,おなかにたまっていたイライラがスッと軽くなった。花日「六年生にもなったのに,相変わらず『帝王』のまんまだよ!」性格って,そんなにカンタンには変わらないよね。さつき「歩君,テツ君とかといる時は,デレデレなのに。なんで,学校とかでは,冷たいのかな?」蓮華「それはね,歩は真太郎と同じツンデレだからよ」紅葉「そうなの!?私といる時もこんなんじゃないのになぁ。さつきちゃんが言うテツ君って,歩とはどんな関係なの?歩さ,自分の事滅多に話してくれないから・・・・・・」さつき「そうなんだ。テツ君はね,歩君のお兄さんだよ!」紅葉「なるほど!ありがとう」さつき「どういたしまして」近くでは,お姉ちゃんと蓮華ちゃんと紅葉ちゃんが話している内容が聞こえた。私が知らないこれまでの五年間も,堤君は東京で「帝王」のまんま生活してたのかもしれないし,クラスの皆と仲良くしないのも,転校生で学校に慣れてないからじゃなくて,堤君なりのこだわりなのかもしれない。──よけーな事すんな。あの言葉が本音だったら。私のやった事は本当に,ただのお節介なのかも。そんな事を考えながら教室に戻って来たら,堤君の席の周りにクラスの皆が群がっていた。「なー堤。東京って,芸能人に会えるってマジ?」男子のひとりがそんな事を聞いても,堤君は面倒くさそうに,堤「しらねー,キョーミねーし」そっぽを向いたまま,かなり雑な返事をしている。ところが,それを少し離れたところから眺めていた女の子達は,きゃーっと小さく声をあげた。「堤君,キョーミないってー!」「クール,クール!」な,なんだろう・・・・・・。これ,堤君の失礼な対応がウケてるってこと?まりん「よーするによ,オレ様男子を許しちゃう女子は多いってことよ。ま,『ただしイケメンに限る』なんだけどね」私の隣でまりんちゃんが,乙女ごころ評論家の顔でしみじみと頷いている。そ・・・・・・そうか。なるほど・・・・・・うん。たしかに黙ってさえいれば,堤君ってかなりカッコイイもんね・・・・・・。

トライアングル age10→←トライアングル age8



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:12歳 , 黒子のバスケ , 黒桃
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:蓮華のホームページ?by赤司 そんなものはありませんby黒子 相変わらず息ぴったりbyキ...  
作成日時:2022年10月3日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。