トライアングル age6 ページ38
「カレカノ語録,更新〜!!更新〜〜!!」堤君と高尾の睨み合いの向こうで,クラスの三馬鹿トリオのリーダー,お調子者のエイコーが大声でお知らせを始めた。それと同時に,メガネの委員長(本人はわりと真面目な優等生なんだけど,変な取材への情熱がすごすぎて,残念ながら三馬鹿のひとりに数えられている)が,教室の後ろの壁に「オレの彼女いじめないでくれる?」と書かれた紙を貼っている。その近くには,赤司君や黒子君の発言を書いた紙も貼ってある。ってこれ,何時作ってるの!?相変わらず仕事早いんですけど委員長・・・・・・。クラスの皆はもう見慣れてしまって驚かないけれど,転校生の堤君と紅葉ちゃんには,この不思議な取材陣の動きは衝撃的だったみたいで,堤「なんだ,こいつら!?」紅葉「何してるの!?」目を丸くしてエイコーと委員長を見ている。そこへ三馬鹿の残るひとり,トモヤがスクープ写真用のチェキを片手に現れた。トモヤ「我々は,リア充・高尾様&赤司様&黒子様のありがたいお言葉を,日夜頂いているのだ!」何か立派な活動みたいに胸を張っているけれど,ようするに高尾や赤司君,黒子君の言ったことを紙に書いて張り出したり,デートの邪魔をして号外を配ったりしているわけ。エイコー「ヒューヒュー!」トモヤ「ラブラブゥ〜!」エイコーとトモヤが,高尾と私をはやし立ててくる。堤君だけは,まるで納得がいっていないようすで私達をまじまじと眺めて,それから呆れたような表情で呟いた。堤「・・・・・・マジかよ。ちんちくりんの上にぺったんこだぜ?」ぺったんこ・・・・・・。それはこの胸のことでしょうかそうですよね・・・・・・ううう。何も言い返せない私を,高尾が自分の方へ引き寄せた。まるで「オレのものだから」って主張されているみたいで,ドキドキしてしまう。高尾は余裕の笑みで,堤君に言った。高尾「いーよ,わかんなくて。綾瀬の事好きになられても困るし」「・・・・・・・・・!」堤君が私を,っていうのは,冗談にしても有り得ないので横に置いといて・・・・・・。
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作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:蓮華のホームページ?by赤司 そんなものはありませんby黒子 相変わらず息ぴったりbyキ...
作成日時:2022年10月3日 0時