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トライアングル age4 ページ36

次の休み時間に,私の机のところへ,まりんちゃんと結衣ちゃんが来た。さっきの私の悲鳴を聞いて,その後色々リサーチしてくれたみたい。結衣「堤君って,小一の時に東京に引っ越したんでしょ?」結衣ちゃんの言葉に,私は頷いた。そうなんだよね。だから堤君は東京から来た転校生だけど,実は地元民でもある。そして,後を追うように紅葉ちゃんも東京へ引っ越していった。すると,まりんちゃんが重大発表するみたいに,こう言った。まりん「幼稚園までこっちにいたって話だけど,今のところ知り合い,花日と蓮華とさつきと黒子君と赤司君だけみたいね」花日「え・・・・・・?」私は顔をあげた。確かに私と同じ幼稚園から来た子は,この学校には少ない。うちの学年ではお姉ちゃん達以外ひとりもいなかったかも。・・・・・・と,言うことは。「おい,花日」声がした。それと同時に,後ろの方から丸めた紙玉が飛んできて,こつんと私の頭に当たった。びっくりして振り返ると,席に座った堤君が,投げた姿勢のまま,私を見ていた。堤「消しゴム貸せ」ぶっきらぼうに言う。私はちらりと手元のペンケースに目を落とした。昨日,お母さんと一緒に出かけたショッピングモールの文具売り場で買って貰った可愛い消しゴム。うさぱんだの顔の形になっていて,勿体なくて私もまだ使えずにいるのに。花日「ダメだよー,これ買ったばっかりでお気に入り・・・・・・あっ!」堤君が,すぐ隣に立っていた。私の話なんか,多分全然聞いてなくて,フタの開いたペンケースからうさぱんだ消しゴムをサッと取り上げる。此処までの時間,僅か三秒。うさぱんだの自由は,完全に堤君に奪われてしまった・・・・・・。あんまり堂々としているので,すぐ横にいた結衣ちゃんも,何時もならとめに入ってくれるまりんちゃんも,呆気にとられて動けなかった。もちろん,私も。「歩,何してるんですか?」「昔と変わらないね。歩」この声・・・・・・。

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作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:蓮華のホームページ?by赤司 そんなものはありませんby黒子 相変わらず息ぴったりbyキ...  
作成日時:2022年10月3日 0時

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