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結衣Side
男子達が騒ぎ出したのが悔しくして悲しくて，思わずじわっと涙が滲んできた。
──その時だ。
何故か怒りの表情で桧山が動いた。でも，それより早く前へ出たのは，花日だった。
花日は無言で睨み付けると，やにわにエイコーを突き飛ばした。
小柄な花日に攻撃されると思っていなかったエイコーは，簡単にバランスを崩して床に尻餅をつく。
エイコー｢いてー･･････何すんだよ，綾瀬！｣
花日｢なんでわかんないの！？｣
花日の声に，クラス皆の視線が一斉に集まる。
花日｢結衣ちゃんはね，男子がそうやって揶揄うから，言い出せなくて無理したんだよ。倒れるくらい痛いのに･･････こんなに苦しそうなのに･･････！｣
怒りに燃えるその大きな瞳には，うっすらと涙が浮かんでいた。
花日｢巫山戯てばかりで，心配もしてあげられないの！？｣
結衣｢花日･･････｣
私の親友は凄い子だ。自分の事は必死で涙を隠すのに，友達の為なら本気で怒ったり泣いたりしてくれる。花日，ありがとう･･････大好きだよ。
今や体育館は，しんと静まり返っていた。女子は男子の悪ふざけに怒り，花日に叱られたエイコーやトモヤはバツが悪そうにしたを向いている。桧山が毒気を抜かれたような顔でこっちを見ていて。高尾は･･････まっすぐ花日を見詰めていた。
〜キス・キライ・スキ〜𝒩𝑜.25 ページ32
赤司｢危ない！大丈夫か？｣
蓮華｢ええ。ちょっと，目眩がしただけだから｣
赤司｢それ，大丈夫って言わないからな？ったく。ここ最近，撮影続きで休めて無かったんだろ？｣
蓮華｢ええ。こんな状態の時に生理まで被ってね｣
赤司｢だと思った。ったく，辛いなら見学しろ｣
蓮華｢でも･･････｣
さつき｢男子に揶揄われちゃうし｣
黒子｢万が一揶揄れたりしたら，僕達が止めますから。ね？｣
赤司｢嗚呼｣
青峰＆緑間｢俺らも，入ってんの？/入っているのか？｣
赤司＆黒子｢当たり前だろ/です｣
さつき＆蓮華｢ありがとう｣
私とさつきは頼れる幼馴染み兼彼氏に御礼を言っておいた。
赤司｢蓮華，ちょっとごめん｣
蓮華｢え？｣
征は，そう言うと私の事をお姫様抱っこして，先生に一言。
赤司｢先生！｣
先生｢どうしたの？赤司君｣
赤司｢蓮華が，体調が悪そうなので保健室に連れ行きますね｣
先生｢お願いね。赤司君｣
赤司｢はい。テツヤ，さつき，大輝，真太郎行くぞ｣
赤司＆蓮華以外｢はい/嗚呼/今行く！｣
結衣Side
男子達が騒ぎ出したのが悔しくして悲しくて，思わずじわっと涙が滲んできた。
──その時だ。
何故か怒りの表情で桧山が動いた。でも，それより早く前へ出たのは，花日だった。
花日は無言で睨み付けると，やにわにエイコーを突き飛ばした。
小柄な花日に攻撃されると思っていなかったエイコーは，簡単にバランスを崩して床に尻餅をつく。
エイコー｢いてー･･････何すんだよ，綾瀬！｣
花日｢なんでわかんないの！？｣
花日の声に，クラス皆の視線が一斉に集まる。
花日｢結衣ちゃんはね，男子がそうやって揶揄うから，言い出せなくて無理したんだよ。倒れるくらい痛いのに･･････こんなに苦しそうなのに･･････！｣
怒りに燃えるその大きな瞳には，うっすらと涙が浮かんでいた。
花日｢巫山戯てばかりで，心配もしてあげられないの！？｣
結衣｢花日･･････｣
私の親友は凄い子だ。自分の事は必死で涙を隠すのに，友達の為なら本気で怒ったり泣いたりしてくれる。花日，ありがとう･･････大好きだよ。
今や体育館は，しんと静まり返っていた。女子は男子の悪ふざけに怒り，花日に叱られたエイコーやトモヤはバツが悪そうにしたを向いている。桧山が毒気を抜かれたような顔でこっちを見ていて。高尾は･･････まっすぐ花日を見詰めていた。
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作者名：赤司蓮華 | 作者ホームページ：蓮華のホームページ？by赤司 そんなものはありませんby黒子 相変わらず息ぴったり！by...
作成日時：2023年4月23日 0時
