〜キス・キライ・スキ〜𝒩𝑜.24 ページ31
何か言い返そうとしたまりんを押さえて,私はよろよろ立ち上がった。
結衣「だいじょうぶ・・・・・・」
花日「結衣ちゃん」
止めようとする花日の手を振り払って,目の前に転がるバスケットボールを掬い上げようとした。でもその瞬間,私は天地が引っ繰り返るような目眩に襲われて,体育館の床に倒れてしまった。
花日「結衣ちゃん!結衣ちゃん!!」
先生「どうしたの!?」
異変に気付いた先生が,試合を中断して走ってくる。
案の定,エイコー達が向こうで大騒ぎを始めている。
エイコー「ヤベー!救急車だーーーー!!」
倒れた視界の隅に,バスケットコートの中で此方を見る桧山の姿が映った。どうしたの・・・・・・心配そうな顔なんかして。・・・・・・変なの。
先生「蒼井さん,もしかして──」
抱き起こしてくれた先生に「・・・・・・生理が・・・・・・」と小声で告げると,直ぐに保健室に運んでくれる事になった。でも最悪な事に,それを男子に聞かれてしまった。
エイコー「なーんだー!蒼井,倒れたのセーリだってよー!」
エイコーが大声で発信すると,男子がざわついて変な空気になった。
トモヤ「なんだよー。心配して損した!」
エイコー「バリアしよーぜー!セーリがうつるからー」
トモヤとエイコーの軽口に,他の男子達もひそひそ話を始める。
ああもう。こんなふうになって恥ずかしいから,誰にも知られたくなかったのに・・・・・・。
悔しくして悲しくて,思わずじわっと涙が滲んできた。
蓮華Side
結衣が隣のコートでしゃがみ込んだ時,私,蒼井蓮華は,逃げ回ってた幼馴染み兼彼氏の赤司征十郎を捕まえていた。
蓮華「征,捕まえた!」
赤司「チッ))捕まったか」
蓮華「舌打ちすんな。なんで,大輝にボールをぶつけようとしたのかしら?」
赤司「それは,(説明中)」←内容が思い浮かばなかったのでこれで。
蓮華「なるほどね。・・・・・っ」
征の回答に納得した私は,結衣の所に行こうと向きを変えようとした瞬間,目眩がした。
やばっ。撮影続きで休めてないのと生理が被って・・・・・。
このまま行ったら,床に倒れ込むな。そう思って,衝撃に備えて目を瞑ったがいつまで経っても,衝撃が来ない。あれっと,思って目を開けると征が私の事を支えていた。
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作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:蓮華のホームページ?by赤司 そんなものはありませんby黒子 相変わらず息ぴったり!by...
作成日時:2023年4月23日 0時