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〜キス・キライ・スキ〜𝒩𝑜.6 ページ13

結衣Side

私,蒼井結衣はものすごく怒っています。
誰にって・・・・・それは目の前の,この男子に,です。

階段のそばまで来ると,私は桧山の前に仁王立ちした。
結衣「桧山!」
階段に座っていた桧山は,視線だけ上にあげた。
桧山「なんだよ」
結衣「男子に変な事させないで!」
桧山はだるそうに「あ?」と返事をする。なんのことだと言いたげだった。
結衣「スカート捲りとか,信じられない」
桧山は肩を竦めた(すくめた)
桧山「蒼井。オレ別に『やれ』なんて言ってねーよ。オレはただ,オレ達の親がガキの時には,女子のスカートを捲るやつは男子のヒーローになれたって言っただけ」
どこからともなく現れた委員長が,大きく「勇者」と書かれた紙をババンも広げた。
一見真面目なメガネ男子だけれど,実はこの委員長,エイコーと並んでクラスの陰のムードメーカーだったりする。お調子者で雑なエイコーの後ろで,悪ふざけの細かい舞台装置を素早く手配したりして,なかなか侮れない(あなどれない)存在なのだ。
?「マジかっけーよなー!」
悪ノリ男子のひとり,トモヤが横から飛び出して煽り始めると,
エイコー「黒のレース&水色のレース〜〜〜〜〜!フゥーーーーーーーーー!!」
スカート捲りの犯人のエイコーも,口笛を吹く真似で同調する。
結衣「やっぱり桧山が,嗾けてるんじゃない!」
私が叱りつけると,桧山は五月蝿そうに耳に手を当てた。
桧山「ギャーギャー言うなよ」
トモヤ「そうだぞー!あんまり五月蝿いと,蒼井のスカー
トも捲るぞー!」
トモヤが桧山の言葉に乗って,ヤジを飛ばしてくる。
男子って,なんでこんなにおバカなのかな・・・・・・。
私は深いため息をひとつつくと,腰に手を当てて胸を張った。
結衣「私,今日はショーパンだもん」
トモヤ「鉄壁のガード・・・・・・!」
私の勝利宣言に,委員長やエイコーはオーバーリアクションで愕然としている。トモヤも絶望のポーズで膝をついていた。
そう。外にスカートっぽい布がついてるけれどコレ,実はれっきとしたショートパンツなんです。だから,捲られたって下着は見えないのです。男子,残念でした!
ところが・・・・・・。桧山だけ心底嫌そうに眉をひそめて,こう言った。

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作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:蓮華のホームページ?by赤司 そんなものはありませんby黒子 相変わらず息ぴったり!by...  
作成日時:2023年4月23日 0時

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