〜キス・キライ・スキ〜𝒩𝑜.5 ページ12
「蓮華!/さつき!」
悲鳴が聞こえてから,数秒後に焦ったような声が聞こえきた。
その声の主は,征十郎お兄ちゃんとテツヤお兄ちゃんだった。
赤司征十郎君。桧山一翔のお兄さんで蓮華お姉ちゃん達同様,小学生とは思えない程大人びていて,クラスの男子の中では,高尾と同じくらいクールな存在の為,女子人気が高い。噂では,彼女持ち。
最後に黒子テツヤ君。私の幼馴染みの堤歩くんのお兄さんで蓮華お姉ちゃん達同様,小学生とは思えない程大人びていて,赤司君と同じくらいクールな存在の為,女子人気が高い。クラスの男子とは違い,喋り方は常に敬語で無表情だが微笑んだりすると凄くかっこいい。噂では,彼女持ちらしい。
その四人のそばを風のように駆け抜けるのは・・・・・・調子者のエイコーだ!
エイコー「いえーい!黒のレース&水色のレース〜!」
さつき「やだぁ!スカート捲らないで!サイテー!」
蓮華「死にたいの?」
赤司「逝くか?」
黒子「逝く?」
青峰「逝けよ」
緑間「逝くのだよ」
半泣きのお姉ちゃんの横で,蓮華お姉ちゃんと征十郎お兄ちゃんとテツヤお兄ちゃんと大輝お兄ちゃんに真太郎お兄ちゃんが口々に文句を言っている。
ま,まさかのスカート捲り?
前々から男子っておバカだなとは思っていたけど,こんな方法で女子に嫌がらせするなんて本当にありえない。
にやけ顔のエイコーは,そのまま廊下の先の階段へと走って行く。
階段の踊り場には,何故か,同じクラスの桧山が腰掛けていた。
桧山一翔。征十郎お兄ちゃんの弟で,高尾とはタイプが違うけど,ひそかに女子人気の高い男の子だ。
結衣「・・・・・・桧山」
隣にいた結衣ちゃんの声が,いきなり一段と低くなる。
えっ,と顔をあげると,何時もニコニコの顔が,いまは暗くて恐い雰囲気になっていた。
怒っている。何故だかわからないけど,いま結衣ちゃんは深く静かに怒っている。
花日「えっと,結衣ちゃん?」
結衣「ごめん。ちょっと,行ってくる」
──って,何処へ?
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作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:蓮華のホームページ?by赤司 そんなものはありませんby黒子 相変わらず息ぴったり!by...
作成日時:2023年4月23日 0時