12歳｡〜黒バスキャラとの出会い〜 (ページ39)

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6—2に男女2人の転校生！？Part32〜引き続き修学旅行編ッスよ(｡ゝωσ)ｼｬﾗｯ☆〜ページ39

甘い言葉は言えない癖に･･････。こんな風に，当たり前のように，一緒にいるふたりの未来の話をしてくれる。･･････そんな桧山が私，好きなんだ･･････。

私はなんだか泣きそうになって，小さく鼻をすすった。さっきの涙とは，全然違う。嬉しくて胸がぎゅっとなる涙だ。結衣｢なんか，プロポーズみたいね｣私がそう言うと，桧山はしばらくその意味を考えてから，カッと顔を赤くした。桧山｢は？はぁっ！？｣それから，なにか言い返そうと口をぱくぱくさせて，結局何も言えずに，そっぽを向いた。桧山｢まぁ･･････。今日のあのベールを被った蒼井は･･････さ｣しばらくタイルを擦ってから，ふと桧山は話し始めた。結衣｢え？なぁに？｣聞き返すと，桧山は，いや･･････とも，うん･･････とも言えない，曖昧な声をもらした。桧山｢なんだか花嫁っぽくて，き･･････っ，キレイ，だったけどな･･････っ｣キレイ･･････って，私が！？･･････ウソでしょ？
何時も口ベタな桧山が，今日はちょっと有り得ないくらい，凄い事を言ってくれる･･････。私は，アタマがグラグラしてきた。結衣｢ちょ･･････桧山，そんな風に思っててくれたの！？ぜんっぜん，わかんなかった！｣桧山｢お，おう｣照れた桧山が，鼻の辺りを擦った。泡まみれになってお風呂掃除のタワシを握り締めたまま，私は桧山の肩に自分の背中をぐいぐいと押し付けた。結衣｢もう，そういう大事な事は，あの時あの場で，ちゃんと言ってよー！｣桧山｢･･････言えるか！｣桧山が，赤い顔で私に言い返した。そっか，いいんだこれで。ゆっくりでいい。私達のペースで･･････。

蛇口からお湯を出して，私は泡だらけになった手足を洗った。それから，浴槽のお湯を桶でざばざば汲んで(くんで)，ざっとタイルを流し洗ってから，ホースで仕上げ洗いをした。ふと気付いたら，体操服の胸元に微かに泡が飛んでいる。それを私は，爪の先で弾いて飛ばした。結衣｢･･････あーあ。こんなことなら，頑張んなきゃ良かった･･････。キスを拒まれたのって，もう･･････すっごいショックだったんだから！｣わたしがぼやくと，桧山はあっさり言った。

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