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6—2に男女2人の転校生!?Part28〜引き続き修学旅行編ッスよ(。ゝωσ)シャラッ☆〜 ページ35

先生「あらら・・・・・・?皆,本当にもう寝たの?」探る様な先生の声が,息を潜める私の上に降ってくる。不自然なほど静まり返った室内に,先生はクスッと笑いをもらした。先生「・・・・・・おやすみなさい。皆,ちゃんと寝なさいよ?」そう言い残し,入り口のドアを閉めると,廊下へ出て行ってしまった。結衣「・・・・・・・・・・・・」桧山「・・・・・・・・・・・・」先生がいなくてなっても,皆は暫くしーんと静かにしている。そして,私のほんの数センチ先には,桧山の顔があった。じっとその横顔を見つめていたら,桧山が気が付いて,ふと表情を緩めた。ふたりで潜った布団の中は薄暗くて,相手の表情なんか,すごく近くまで顔を寄せないと,ほとんど見えない。そして,密閉された布団の中で息をしたせいか,私の顔はだんだん熱くなってきてしまった。どうしよう・・・・・・凄く,ドキドキする。ちょっと手を伸ばしたら・・・・・・ううん,顔をほんの少し寄せただけで,桧山にぶつかってしまう距離だ。自分でも,どうかしてると思った。でもその時,すっと桧山の方へ,私は顔を寄せてしまった。すると,唇が,すぐそばにあって──。桧山「っ・・・・・・!」その時ガバッと布団を剥いで,暗い室内に桧山が起き上がった。暗闇でもわかるほど桧山は驚いた顔をして,私を見下ろしていた。私は咄嗟に,布団の端を握り締めた。自分の顔が,カーッと熱くなるのがわかる。

──キス・・・・・・拒まれた・・・・・・!

私は布団から転がり出て,そのままドアを力任せに開いた。桧山「ちょ・・・・・・っ」桧山の声が出る前に,私はダッシュで廊下へ走り出した。私達の様子にびっくりしたらしい他の子達が,次々と起き上がるのと同時に蓮華と赤司君が大部屋から抜け出した。その後,誰かが電気をつけて,大部屋が明るくなった。──恥ずかしい!こんなの,耐えられない・・・・・・っ!「蒼井っ!」背中に声が掛かった。桧山の声だった。走って逃げる私の後ろから,桧山が追いかけて来ているのがわかる。桧山「待てって,待て!蒼井っ!」そんな事言われたって,待てるはずがない。──サイテー!私ったら,凄いカッコわるい!ずっと,キスの事ばかり考えて・・・・・・それでさっき,布団の中で桧山にキスしようとして・・・・・・拒まれた。──やだ・・・・・・もう!桧山の顔,見られないよ!裸足で廊下を走った私は,絨毯の敷かれた広間を抜けて,裏口へ抜ける非常階段の方まで逃げた。

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作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/cfd52116461/  
作成日時:2021年12月26日 18時

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