12歳｡〜黒バスキャラとの出会い〜 (ページ31)

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結衣Side

結衣｢はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜･･････｣私──蒼井結衣は，自分でもびっくりするような，深いため息をもらした。

修学旅行一日目が無事に終わった，その夜。夕ご飯も大風呂での入浴も終えた私達は，旅館の女子部屋で，部屋着や体操服とジャージに着替えて，それぞれ思い思いの事をした。寝る準備を始めている子，旅のしおりで明日の日程を確認する子，荷物の整理をしている子，お土産物を確認する子･･････。クラスの女子皆は，初めての修学旅行の夜にわくわくしながら，大部屋の仲で過ごしていた。｢どうしたの，結衣ちゃん？｣盛大なため息に気が付いた花日が，ぼんやりしている私に声をかけてくれた。｢ため息とは，何故(なにゆえ)に？｣｢大丈夫？｣｢良かったら，話してくれないかな？｣まりんと香梨奈と麗奈も花日と一緒に近付いて来て，私の顔を覗き込んでくる。結衣｢これ･･････なんだけど･･････｣私は手にした大判の写真を4人に見せて，もう一度ため息をついた。まりん｢クラゲベールのイベント成功者が，ご褒美に撮ってもらったツーショット写真じゃないの，それ？｣まりんの言葉に，花日がツインテールをパタパタさせて香梨奈と麗奈は軽く微笑んでいた。花日｢私も，貰ったよー！｣香梨奈｢私も！｣麗奈｢同じく！｣うん，そうだったよね･･････。一緒にいたんだから，もちろん知ってるよ。結衣｢さっき見せて貰ったけど，高尾と花日の写真も香梨奈と堤君の写真も麗奈と稲葉君の写真も凄く良かった｣私が素直な感想を伝えると，花日と香梨奈と麗奈が笑った。花日｢ほんとー？嬉しい！｣香梨奈｢結衣ちゃん，ありがとう！｣麗奈｢ありがとう！凄く嬉しい！｣にこにこしている花日に，私はちょっと絡んでしまった。結衣｢･･････やっぱり，花日と高尾はさ･･････キスしてるから，恋人っぽいのかな？｣花日｢えっ！？｣私の呟きに花日が目を丸くした。残り2人はというと，香梨奈｢なるほどね。私と歩も一応キスは済ましてあるけど，何も変わんないんだよね｣麗奈｢確かに，花日ちゃんと高尾君って，凄くラブラブだよね〜。私も一応，キスは済ませてあるけど･･････稲葉とは学校が違うからね。中々，恋人っぽいこと出来てないんだよねぇ｣と言っていた。

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