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6—2に男女2人の転校生!?Part17〜引き続き修学旅行編ッスよ(。ゝωσ)シャラッ☆〜 ページ24

花日Side

いよいよ水族館で,クラゲベールイベントが始まった。私,綾瀬花日は,ステージのベールのひとつにそっと入って,高尾を待っていた。──高尾,ちゃんと見付けてくれるかな・・・・・・。クラゲベールにすっぽり入ってしまうと,外の風景がぼんやりしてしまう。何処に誰がいるのか,高尾が何処にいるかも,全然わからない。多分外からも,こんな風にしか見えないんだろうな。これで,声を出したらダメなんて,高尾は本当に私を見付けられるんだろうか・・・・・・。あ,高尾だけじゃないよ。幾つかあったクラゲベールのどれかには,結衣ちゃんと香梨奈ちゃんと麗奈ちゃん,さつきちゃんと蓮華ちゃんもいる。結衣ちゃん達の彼氏の桧山と堤君と稲葉君と赤司君と黒子君が,ちゃんと見付けられなかったら,結衣ちゃん達だってきっとショックだ。司会者の女の人が,マイクで話始めた。司会者『まずは,どの彼氏さんに,選んでいただきましょうか・・・・・・』ドキドキする。誰が最初にステージに上がるんだろう。すると,いきなり会場がざわっとした。「さっすが,たきゃおー!」エイコーの声が聞こえてきた。続けて,トモヤも声援を送っている。トモヤ「高尾ー!頼むぜ!!」ということは・・・・・・?わあ,やっぱりトップバッターは高尾だ!どうしよう,心臓がばくばくしてきた。──覚悟出来てなかったよ!い,いきなり高尾が来るなんて!大丈夫かな,高尾。他の女の子のベールを持ち上げちゃったりしないよね・・・・・・?司会者『それでは,高尾さん。どうぞー!!』司会者さんが,マイクで宣言した。高尾の足音が聞こえてくる。ステージの上を,高尾の靴がてくてくと此方へ歩いて来るのがちょっとだけ見えた。──高尾。わたしはここだよー!!ちゃんと見付けて欲しい・・・・・・!緊張のあまり,ピンピンとツインテールが動いてしまった。すると,一度は私のクラゲベールの前を通り過ぎた高尾の靴が,ゆっくりこちらへ戻って来た。「ちょ,綾瀬。バレバレじゃん!」エイコー達の声に混じって,すぐ近くで,高尾がクスク笑う声が聞こえた。そして──。スッと,クラゲベールが持ち上がって,目の前に笑顔の高尾が現れた。高尾「綾瀬・・・・・・みーつけた」花日「高尾っ!」嬉しい!高尾が私の事,ちゃんと見付けてくれた!──・・・・・・はっ。でもいま,思い出しちゃった。さっき,まりんちゃんが言ってた事・・・・・・。花嫁さんのベールを上げたら・・・・・・ええと,なんだっけ?

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作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/cfd52116461/  
作成日時:2021年12月26日 18時

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