6—2に男女2人の転校生!?Part12〜引き続き修学旅行編ッスよ(。ゝωσ)シャラッ☆〜 ページ19
花日「ごめんね,結衣ちゃん!」蓮華「結衣。ごめん」さつき「結衣ちゃん。ごめんね!」結衣「私こそ,心配させてごめん,花日,蓮華,さつき・・・・・・」抱き合う私と花日の横で,高尾と赤司君と黒子君が桧山に笑いかけている。高尾「蒼井,見つかって良かったな」赤司「凄い心配してたもんな」黒子「そ・れ・に,蒼井がいないって事に一番最初に気付いてたしな」高尾達のコメントに返事をしないで,桧山は黙ってもう一度,私の頭を撫でてくれた。その手のひらから,桧山の優しさが流れ込んでくるような気がして・・・・・・。私はぎゅっと,目を瞑った。
「もうすぐイベントが始まるから,移動しよう」班長として有能な高尾が,腕時計を確認してそう言ったので,私達はクラゲの水槽の近くへ歩いていくことにした。イベントの定刻が近づいた所で,館内アナウンスが響いた。『──お知らせ致します。ただいまより,クラゲのベールイベントを行います。事前にエントリーされたお客様は,クラゲゾーンにお集まり下さい──』私達がクラゲの水槽に着いた時には,そこはもう人でいっぱいになっていた。水槽前のステージには,幾つも椅子が並べてあった。そして,その上から半透明のキラキラした布が被せられて,バルーンのようになっている。椅子の上にふんわり膨らんだ円形のカーテンみたいなそれは,確かに水中に浮かぶ大きなクラゲのように見えた。「・・・・・・なるほどな,これがクラゲベールってことか/結構綺麗な色してるなこのベール/征の言う通り綺麗な色してるな」桧山と赤司君それに黒子君の感想に,私と蓮華とさつきも頷いた。──でも,なんなんだろう,この雰囲気・・・・・・。ステージの周りには,うちの小学校の子達の姿も,何人か見える。だけど,集まっているお客さんの大半は,ラブラブムードを出しているオトナのカップルばかりだ。開始時間が近付いて来た。それにつれて,ガヤガヤと騒がしくなる周囲の空気に私が戸惑っていると,「あら,みんなエントリーしたの?やるわねー!」まりんが,通路の向こうから手を振って近づいて来た。近くには,香梨奈と麗奈の姿もある。「さすが!カレカノのカガミっ!」何処から出て来たのか,トモヤもそんなこと言いながら走ってきて,手にしたチェキで私達のことをパシャパシャと撮影した。その隣で,エイコーがヒューヒューと口笛を吹く真似をしている。
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作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/cfd52116461/
作成日時:2021年12月26日 18時