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6—2に男女2人の転校生!?Part7〜引き続き修学旅行編ッスよ(。ゝωσ)シャラッ☆〜 ページ14

引き続き結衣Side

スカイツリーの展望台は,とんでもない高さだった。そして私は,展望台に着いてしまってから,大変な事を思い出していた。花日「たっか〜い!」桧山「すっげーな,これが都会か!」花日や桧山が,窓越しに見下ろすミニチュアみたいな街に,素直に興奮している。高尾や堤君,香梨奈や麗奈,赤司君や蓮華,黒子君やさつきは,特に声を出す事も無く,静かに風景を眺めていた。花日「ワレワレは,天上の住人だぁ〜〜〜〜〜!」演技がかった花日を,高尾が「恥ずかしいから,静かにね」となだめている。その横で,ふと桧山が辺りを見回した。桧山「・・・・・・ん?あれ?蒼井は?」はい。やっと気付いてくれましたか・・・・・・。結衣「わ,私・・・・・・っ,ここっ」出来るだけ窓から遠ざかって,真ん中のエレベーターの壁にしがみついた私は,そーっと存在をアピールした。桧山「・・・・・・なんで,隅っこにいるんだよ」そ,それはですね・・・・・・。ぶるぶる震えている私の代わりに,窓際の花日があっさり説明してくれた。花日「結衣ちゃん,高いところ苦手なんだよ」桧山「あー・・・・・・」半分呆れたような,納得の表情を浮かべた桧山がトコトコと近付いてくる。結衣「え,何?」すると桧山はニヤリと笑って,いきなり私の手を引っ張った。そのままずるずると窓の近くまで連れて来て,外の景色を見せようとした。桧山「ほーら,いい景色だぞー!」結衣「いやああぁっ,高い高い高い〜〜〜〜〜〜っ!」外なんて見たくないよー!思いっ切り首を振って涙目になった私に,桧山が笑いながら謝った。桧山「ははっ,うそうそ。ごめんな」そうして桧山は,引っ張っていた手の力を緩めてくれた。そこで初めて,桧山の手をきつく握っていた事に気付いた私は,ちょっと恥ずかしい気持ちになりながら,桧山を睨み付けた。結衣「も〜,ホントに怖いんだからあぁ〜〜〜〜〜〜!」するとその時,私達の前に立っていた優しそうなおばあちゃんが,くるっとこちらを振り向いた。おばあちゃん「あらあら坊や,お姉ちゃんをいじめちゃ,可哀想よー」結衣「え・・・・・・」──ウソ,私達,姉弟に見えてるの・・・・・・?ショックを受けた私の手を,桧山がぐっと握り直す。そして,おばあちゃんの前に一歩,進み出た。桧山「違います。・・・・・・彼女です!」おばあちゃんは,あらあらそうなの,とニコニコしている。──どうしよう。頬が熱くなってきちゃった。

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作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/cfd52116461/  
作成日時:2021年12月26日 18時

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