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𝒩𝑜.26〜キス・キライ・スキ〜age26 ページ34

結衣「やる気無いなら,私,帰る」
桧山「え?」
びっくりして顔を上げた桧山へ,ランドセルに荷物を詰め込みながら,思わず嫌味を言ってしまった。
結衣「私とペアなのが,そんなに嫌?」
少し乱暴にランドセルを背負い,わざと足音を響かせて,私は教室を出た。
だから,一人残された桧山が,暫く呆然とした後に,
桧山「何でこうなるんだよ。・・・・・・ガキ」
唇を噛み締め,そんな事を呟いていたなんて,知るはずも無かった。

꧁——————————꧂


翌日最後の授業は体育だった。種目はバスケットボール。男女別の練習試合だ。
球技になるとダントツで強いのは桧山と高尾。ドリブルをしながら高尾がゴールを目指し,その行方を桧山が遮る。
桧山「甘い!」
パスカットをしようとする桧山を,高尾がドリブルで避ける。
高尾「まだまだ!」
どちらも負けていない。真剣な表情で,でもすぐ楽しいそうに戦っていた。
心愛「キャー!高尾くんカッコイイー!」
先生「騒いでないで,試合をしなさい!」
心愛ちゃんが自分の試合そっちのけで声援を飛ばして,先生に叱られている。
すると。
男1「すげぇー!」
男2「これ,小6の試合じゃねーよ!」
赤司「させないよ,大輝!」
黒子「大輝君!」
青峰「おう!テツ,シュートだ!」ガコンッ!←黒子がダンクをする音
緑間「なっ!テツヤ,お前ダンクも出来るのか!」
黒子「そりゃあ,出来ますよ。何たって,君達がストバスで試合に夢中になっている間に蓮華からダンクシュート教わってましたから。ね?」
蓮華「ええ。テツヤってば,覚えが早くて教えやすかったんだから。誰かさんと違って」
青峰「なんで,そう言いながら俺を見んだよ」
蓮華「そりゃあ,あんたがアホ峰だからに決まってんじゃない」
青峰「蓮華〜!!」
さつき「蓮華,ナイスwそれはそうと,四人共程々にしなよ!」
隣のコートから男子達の歓声が聞こえてきて,気になって隣のコートに目を向けると,黒子君&青峰君vs征兄さん&緑間君の試合が行われていた。
結衣「・・・・・・あれ?」
私は周囲を見回した。こういう時,一番元気なはずのこの姿が見えなかったからだ。すると,コートの脇で背中を丸めて,体育座りの膝に顎を乗せたまま,ぼんやりしている花日を見付けた。
結衣「花日,どうしたの」
花日「結衣ちゃん・・・・・・」
何故か泣きそうな顔をしている。こんな元気の無い花日は見た事がない。

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作成日時:2023年10月22日 23時

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