𝒩𝑜.23〜キス・キライ・スキ〜age23 ページ31
ゆっくり顔が近付いて来る。それがどういうことか全然わからないでいるうちに,高尾の息が私の頬に触れ,それから唇に重なった。
・・・・・・嘘。これって・・・・・・?
どれくらい時間が経ったんだろう。
凄く長いような気がしたけど,多分本当は,ほんの数秒の事だ。
無言で唇を離した高尾が,ふいっと私に背を向ける。
ねえ,今どんな顔してるの?
なんで私にこんなことするの?
そのどれも口に出せないまま,私は高尾の広い背中を見つめていた。すると振り返りもしないで,ポつりと高尾が言った。
高尾「・・・・・・帰ろっか」
花日「・・・・・・はい」
一歩踏み出そうとして足が
頭の中が真っ白になって,言葉が出ないし,何も考えられない。
なんで?彼氏とかよくわかんないって,ほんのちょっと前まで思ってたのに・・・・・・。
綾瀬花日,12歳。
初めてのキス,しちゃいました。
蓮華Side
放課後,空き教室。
私,蒼井蓮華は,征こと赤司征十郎に誘われて一つの空き教室に来ていた。
蓮華「此処でリコーダーの練習するの?」
赤司「嗚呼。教室だと,雰囲気が最悪であまり集中出来ないからね」
蓮華「言われてみれば,そうね」
赤司「だろ?だから,人が滅多に来ない此方の校舎の空き教室でテスト当日まで練習しようかと思ってね」
蓮華「なるほどね」
そんな会話をしながら,私達はリコーダーと楽譜を取り出した。
赤司「まぁ,練習しなくても,結果はわかってるけど」
蓮華「そりゃね。けど,良いんじゃない?折角の機会だし」
赤司「蓮華なら,そう言うと思ってたよ」
蓮華「やっぱり?で,初めから合わせるの?」
赤司「嗚呼。準備出来てるみたいだし,さっさと始めようか」
蓮華「了解」
〜数十分後〜
赤司「やっぱ,蓮華はリコーダー上手いね」
蓮華「征もね」
何て,話してたら下校時間を知らせるチャイムが鳴った。
蓮華「そろそろ,帰らないt・・・・・」
そろそろ,帰らないとって言おうとしたら,いきなり征の方に引き寄せられた。
蓮華「ちょっ!?」
引き寄せられたかと思ったら,征の顔が近付いて来てそのまま,私の唇と征の唇が重なった。
それから,数秒後征の唇が離れた。
蓮華「なんで,いきなりキスなんか・・・・・・」
赤司「だって,此処最近,出来てなかったし」
蓮華「なっ///」
赤司「さっ,帰るよ」
蒼井蓮華,12歳。
久々のキスは,なんだかとても甘く感じました。
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作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:蓮華のホームページ?by赤司 そんなものはありませんby黒子 キセキの世代(−赤黒)「相...
作成日時:2023年10月22日 23時