家族のハナシ2

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Aが進路を決めてくれるってことにとりあえずは落ち着いてそれからはAの体調をみつつ仲良くおしゃべり



真都が都大会で優勝したとか、体育の授業でサッカーしたよとか、おれの身近な人や自分自身の近況の話



双子で相方だけどやむを得ず離れ離れなことが多いおれたちだからお互いの離れていた時間を補うかのように情報を共有するのは昔からの習慣



いっつもこんな話ばっかりだからAは話したことのないおれの友達までばっちり把握しているみたい




一緒にいるときにおれの友達に会ってAにそいつの名前を紹介するとエピソードを名前で覚えているAは名前と顔が一致するみたいで唐突に、用水路に落ちたの大丈夫でした？とかおれが話したエピソードをぶっ込んでくるからあとあとおれが怒られたりする笑




こんなかわいい子にそんな話すんな！って大概のやつが怒るけどそんな覚え方でもAに認知されたことの喜びが勝ってるやつもたまにいて反応は三者三様でだいぶおもしろい笑




A「あ、きのうまんげつ、だったよ」




「あ、おれも見た」




珍しくAから話しかけられたかと思えばそれは月の話



おれがよく庭で月とか星を見てるのを知ってるAはたまにだけど満月とかよく光る星を見つけると報告してくれる



Aも景色とかそらを見るのは好きみたいで、ほんとは庭へおれと一緒に行きたいらしいけど過保護なお兄ちゃんたちが夜は冷えて危ない、とか家の中でも十分見えるよとか言ってなかなか出してもらえないみたい


まあおれもそれには同意見だけど､､､




A「Aがほしになったら、なるべく、いっぱいひかるね」




「ふはっ！Aが死ぬ頃にはおれもじいちゃんになっててもう老眼で見えないかも」




A「､､､ふふ、そうだね」




Aがこんなこと言うなんて珍しいから驚いた




いつも怖いくらいに前向きでストッパーがないとがむしゃらに進み続けるような子だから




自分から死ぬことを話題にするなんて､､､





この先もずっとおれの事ひとりになんてしないよね､､､？




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