賢妻と西海の鬼 ページ2
『え？豊臣が？』
聴き慣れたその言葉を繰り返す。
ユリは国行と二人で、四国に居る元親の元へ来ていた。
親「おう。
大阪に城を立てた男でよ、元は足軽だったらしいぜ？なんでも、此処最近、あっちこっちで戦しては力を付けてきてるとか...」
『力を...』
明石「あー...聞いたことありますわそれ。
兵さんが言うてはりましたわ。その豊臣に敗れた国の男どもは兵として連れてかれるって」
『兵として？...ちょっと待って、それって......』
兵として、男は連れていかれる。
その男は若い者のみ。
となると、畑仕事や商売などは全て女や老人がやる事に成る、ということになる。
『.........酷いわね』
数年前に訪れたときは、そんなことはなかった。
その頃は織田が力を付けていたからだが...
『織田が滅んだから、か...？』
親「どっちにしろ、アイツも天下を狙ってるって訳だ」
『......安芸も、瀬戸内も危ないの？』
親「まあな」
『ふむぅ......参ったわね。
折角、楽しく暮らしてるって言うのに......』
明石「まあ確かに...でも、仕方ない居んじゃないですかねえ」
『.........元就は、どうでるのかしら』
親「とりあえず、俺らは俺らでやれることするしかねえだろ」
『まあ、そうよね...』
不安が募る一方で、彼女は一人の男を浮かべていた。
元就ではない、後藤又兵衛である。
織田以来はずっと会っていない。
『...元気かしら』
「「ん？/なんか言い張りました？」」
『何でもないわ。...っ』
明石「.....。」
城に戻り、ユリは自室にこもった。
そして、戸棚から翡翠の勾玉を取り出すと入っている小袋ごと婆娑羅で作り出した蛇に咥えさせる。
『又兵衛に届けて。いいわね？』
蛇はシューッと答えると茂みへと消えていった。
顎に手を当て、考える。
脳内で思考を巡らせるが...
『...無理か』
浮かばない。
さて、どうしたものか。
『！』
もしかして、元就は...
だとしたらマズい、非常にマズい。
『っ、元就！！』
私は元就の元へと向かった。
胸に不安を抱えて。
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syunra(プロフ) - まこさん» コメントありがとうございます。小題名、とはサブタイトルのことでしょうか？ (2018年7月27日 17時) (
レス) id: 6a18c3cf9c (このIDを非表示/違反報告)
まこ - 言葉が足りなかったので修正します。元就のキャラ崩壊については、小題名に記載してほしいです。 (2018年7月25日 12時) (レス) id: 59c8a2a2c8 (このIDを非表示/違反報告)
まこ - この小説を読ませていただきましたが、矢印、顔文字、そしてwの乱用が多く、内容に全く集中出来ませんでした。それに、元就のキャラ崩壊についての注意書を予めしておいて欲しく思いました。話が面白いだけに残念です。 (2018年7月25日 12時) (レス) id: 59c8a2a2c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ダーインスレイヴ | 作成日時：2018年7月8日 16時
