あの日の約束と初恋【名探偵コナン/松田陣平】

Love38 ページ39

ソ「ジンペイも久しぶりね」


陣「頼むから話しかけるな。知り合いだと思われたくねえ」


マ「ケンジも元気そうね〜」


研「待って！ファンからすごい睨まれてる！」


ラ「この二人が噂の親友なんだね。おかしいなぁ、僕に興味がなかったAが好きになるくらいだからもっと好青年を想像してたんだけど…」


陣「悪かったな、好青年じゃなくて」


研「もう俺嫌だ。帰りたい」


あの二人に皆が夢中になっている内に、私は彼女たちから少し離れる。


あー、もうマジ輝いてる。


ソ「ねぇA〜♡」


「却下」


ソ「まだ何も言ってないじゃない！」


マ「ソフィアがそういう声出す時はおねだりする時だけだもの。私もAと同じ返事をするわ」


ラ「同感だね。ソフィアのおねだりはタチが悪い」


大学時代のソフィアのおねだりは思い出したくもない。


ソ「なによ〜ちょっと京都に連れて行ってって言おうとしただけで」


マ「私も行きたい」


ラ「僕も」


手のひら返しとはこの事か、と思ったよね。何て調子のいい方々だ。


マ「着物着たいわ〜」


着物より上等の服をランウェイで着てるでしょうが。


ソ「寺とか神社も見たいわ」


このメンツで行ったらそれどころじゃないわ。


ラ「今後の役に立つかもしれないね」


真面目なのはラッシュだけか。


ラ「Aの着物姿見たいし」


前言撤回。邪な気持ちしかないな、こいつら。


「あのね、あなたたちと京都に行ったら疲れるから。絶対」


一度深くため息を吐いて俯く。そして、ソフィアとマリーに視線を戻すといなかった。


よく見ると、マネージャーっぽい人に何かを聞いているようだ。


陣「…大変だな」


研「仕事中とプライベートで全く雰囲気違うんだな」


「ラッシュ…頼みの綱はあなたしかいない」


ラ「僕はAと出かけられるならどこでもいいんだ」


陣「こいつが一番油断ならねえな」


ラ「僕の横はいつでも空いてるよ、A」


「私の居場所は陣平の横だから遠慮しておくわ」


陣「可愛すぎる事言うな」


研「お前ら、イチャつくなら家でやってくんね？」

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