あの日の約束と初恋【名探偵コナン/松田陣平】

Love3 景光視点 ページ4

警視庁に戻ると、零が来ていた。


「零。どうしたんだ？」


零「榊原はどうした？」


あぁ、その事かと思って、あいつは小説家としての打ち合わせがあるからポアロに行ったと伝えた。


すると、零はそうか、と呟いた。


「相変わらずAの事嫌ってるな」


零「向こうが嫌ってくるんだ。俺が嫌っているわけじゃない」


「で、何しに来たんだよ？まさかAの事だけ訊きに来たわけじゃないだろ？」


零「当たり前だ。俺には俺の仕事があるからな」


組織が壊滅したのはいい事だが、後処理の量はとんでもない。


「にしても、よく上は許可したよな。Aを無罪にする事」


零「あいつのおかげで組織を壊滅させる事ができたし、奴自身、足を洗った様子だからな」


それもこれも、全ては松田と萩原の為…か。


「そういえば、伊達が文句言ってたな。松田と萩原の親友に会いたいって」


零「そうか。なら、今度全員で飲みに行くか？」


「珍しい。お前がそんな事言うなんて」


零「…現状の報告も兼ねてな」


Aは零を嫌っているようだが、零はどこか気にかけている節がある。


本当は、零とAは仲良くなれるはずなんだ。


お互いハーフという事もあり、似たような経験をしただろう。だから、話も合うと思うんだが…。


零「それに、神林未來には文句を言わないと気が済まん！何だあの最新刊は！奴の得意のサスペンスはどこへいった！」


Aの小説の愛読者だし、やっぱり仲はよくなれるはずだ。


まぁ、今のこいつは最新刊の恋愛小説が気に入らなかったようだが。

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