あの日の約束と初恋【名探偵コナン/松田陣平】

Love23 ページ24

ソフィアの家はとにかく大きかった。


さすが大女優…恐るべし。


ソフィアの希望により、和食をつくる事になった私でございます。


キッチンに立っていると、ソフィアと陣平が話しているのが聞こえてくる。


ソ「Aのどこが好きなの？」


陣「全部」


ソ「大学時代のAの事、教えてあげようか？」


陣「頼む」


おいおい、何勝手に話そうとしてるんだよ。


「ソフィアさ〜ん？本人の許可は〜？」


ソ「なくていい」


「おいっ！ダメでしょ！」


ワインを飲んでご機嫌なソフィアと、興味津々といった様子の陣平には私の言葉は届いていないだろう。


ソ「そもそも、うちの大学の文学部って小説家とか脚本家になりたい人が多いのよ。だから、互いに切磋琢磨するわけ。でも、Aの作品は日本っぽいっていう事もあってか、周りの注目を集めてたの。繊細で情緒的な文章を書いた作者に興味があって会いに行ったの！」


「私はあの日の事を忘れない。開口一番に何て言ったと思う？」


陣平は少し悩む素ぶりを見せたが、すぐに諦めた。


「You must be kidding(嘘でしょ)？！
It's totally different from imagination(想像と全然違うわ)！
I thought it was more pretty, lovable and neat!(もっと可憐で愛らしくて清楚な子だと思ってた!)
って言ったのよ？！」


陣「英語分かんねえよ」


公務員でしょう？！勉強したでしょ？！


訳してあげると、お腹を抱えて笑いだした。


陣「たしかに清楚じゃねえな！可憐…でもねえし！」


愛らしいが否定されなかっただけよしとしよう。


ソ「前言を撤回するつもりはないわよ？」


「今更いいわよ」


ソ「車やバイクを爆走させたり、射撃場のコーチを驚かせたり、カラテで盗っ人をこらしめたり…可憐じゃないわ！」


陣「マジか」

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