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子供 2 ページ37

小さくなったイゾウさんと手を繋いで、オヤジさんの元に向かう。

甲板に行くまでも、すでに皆の注目を集めていた。エースはずっと笑っているからイゾウさんの機嫌が悪くなる。

甲板に着いてオヤジさんの前に行くと、側にいたマルコが目を見開いた。

「オヤジさん、おはようございます」

「グララララ!朝から愉快な事が起きてるじゃねえか!」

オヤジさんの視線の先にはイゾウさん。

「笑い事じゃねえんだよ!」

文句を言うイゾウさんが可愛くて、抱きつきたい衝動に駆られる。

頭も撫でたい…。

もしかして、普段皆が私に対して抱いているのと似たような気持ち…?!

「可愛いですよね?オヤジさん」

「あぁ。さすがおれの息子だ!」

マルコはイゾウさんと目線を合わせようとしゃがんだ。

「面白い事が起きるもんだねい。エースの笑い声の原因はお前かよい」

「エースったらずっと笑いっぱなしなの。何度もイゾウさんに打たれてるのに…」

右頬に手を添えて呟いた私の言葉の後を継ぐように、イゾウさんが銃を取り出して言った。

「一回覇気をまとってハチの巣にしねえと懲りないらしいな、エース」

覇気を纏った弾丸で打たれると、自然系もダメージを受けてしまうから、イゾウさんの言葉にエースは慌てた。

「もう笑わねえから!それはやめてくれ!」

イゾウさんは銃をしまう。

私はというと、オヤジさんに原因を尋ねていた。

「この海じゃよくある事だ!」

オヤジさんの言葉が信じられない。

「新世界だからって、人が一晩の内に子供になるなんて…信じられません」

「グララララ!まぁ、細かい事は気にするな!」

オヤジさんがそれほど慌てていないって事は、実は私が思っているほど大変な事ではないのだろう。本人も一日経てば戻るだろう、と言っていたし。

「じゃあ、私はイゾウさんの子供の姿を堪能していいですか?」

そう尋ねると、オヤジさんは笑って頷いた。

私はしゃがむとイゾウさんを手招きした。彼は躊躇っていたけれどマルコに背中を押されて、私の前におずおずと歩み寄ってきた。

「イゾウさん、抱き締めていい?」

「おれがガキだと積極的だな」

イゾウさんは私を小さな身体で抱き締めてくれたから、私も抱き返す。

「A!おれも!」

エースが主張しているけど、私は笑って返す。

「エースは子供じゃないでしょ?」

それにしても、子供ってこんなに可愛いものだったっけ?

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イゾウRAVU - 10才だと五年生ですよ! (2018年12月9日 13時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
アベッチ - 面白いです!頑張ってください!! (2018年3月23日 16時) (レス) id: 6605acb6b9 (このIDを非表示/違反報告)
焔彩(プロフ) - コメントありがとうございます!夢主ちゃんは色恋沙汰に関しては純粋すぎるんです。故にイゾウは苦労人だったわけです。 (2018年1月21日 22時) (レス) id: 5e6d9dd208 (このIDを非表示/違反報告)
ミンハオの嫁()(プロフ) - 夢主ちゃん純粋すぎるぅぅ!私なんて、私なんて、小5で知ってましたよぉぉ!!純粋なんて程遠いいいいい!羨ましいわっ!。。ちなみに初コメです笑笑 (2018年1月21日 20時) (レス) id: 48f96f1def (このIDを非表示/違反報告)
juantya_(プロフ) - イゾウがすきなので、こういうストーリー好きです!更新頑張って下さい! (2018年1月14日 12時) (レス) id: 2079238fcf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:焔彩 | 作成日時:2018年1月10日 16時

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