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子供 ページ36

マルコに頼まれて、いつまでも起きて来ないイゾウさんを起こしに来た私と、付いて来たエース。

いつも起きるの早いのに、珍しい。もしかして体調悪いのかな?

「A〜別にいいじゃねえか。起こさなくたって」

「ダメ」

文句を言うエースに視線を向ける事なく、私はイゾウさんの部屋をノックした。

「イゾウさん、起きてますか?」

返事がなくて首を傾げると、エースを見上げる。

「中にはいるみたいだぞ?気配がする」

なるほど、これが見聞色の覇気。世の中には便利な力があったものだ。

エースがドンドンと扉を叩く。

「おーい、イゾウ。いるんだろ?返事しねえと、勝手に入るぞ?」

すると、すぐに部屋の中から返事が聞こえてきた。

「うるせえな…エース」

声は聞こえたけど姿を見せない。

エースと顔を見合わせると、私はゆっくり部屋の扉を開けた。

「イゾウさん…?何かあった…?体調悪いとか…?」

部屋の中に入った私の目に飛び込んできたのは、とんでもない光景。

目を見開いて固まっている私の後ろから、エースが部屋の中を覗き込む。そして、私と同じ光景を見た彼は、笑い声を上げた。

「おいおい!何だよ、イゾウ!その姿!!」

「うっせえな!!」

いつもより高い声。小さな背丈。普段の妖艶さはどこかに消えて、今はただ可愛い。

なんと、イゾウさんが子供になっていた。

これは…某人気アニメと似たような感じ。

私はイゾウさんに近づくと、目線を合わせようとしゃがんだ。

「イゾウさん…一体何が…?」

「知らねえ。朝起きたらこんな姿になってたんだ。今日一日はとりあえず部屋に閉じこもっていようと思ったんだが…」

そこで一旦言葉を区切ると私を見てきた。

ようするに、私がイゾウさんの許可を得ずに部屋に入ってきたせいで、こんな可愛らしい子供になったのがバレたという事ね。

「ゴメンなさい…」

「まぁAはいい。だが…」

すると、イゾウさんは銃を取り出してエースに向けた。

「エース!いつまで笑ってんだ!!」

「だって…!イゾウがガキに…!」

笑いを堪えているエースの脇腹を、武装色の覇気をまとっていない銃弾が貫通した。最近こういうのが増えてきて困っている。だって心臓に悪いし。

「エース!!」

もう何発かエース撃ち込んだイゾウさんは私を抱き締めようとして諦めた。

「小さいイゾウさん、可愛くて好きですよ」

イゾウさんが深く深くため息を吐いた。

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イゾウRAVU - 10才だと五年生ですよ! (2018年12月9日 13時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
アベッチ - 面白いです!頑張ってください!! (2018年3月23日 16時) (レス) id: 6605acb6b9 (このIDを非表示/違反報告)
焔彩(プロフ) - コメントありがとうございます!夢主ちゃんは色恋沙汰に関しては純粋すぎるんです。故にイゾウは苦労人だったわけです。 (2018年1月21日 22時) (レス) id: 5e6d9dd208 (このIDを非表示/違反報告)
ミンハオの嫁()(プロフ) - 夢主ちゃん純粋すぎるぅぅ!私なんて、私なんて、小5で知ってましたよぉぉ!!純粋なんて程遠いいいいい!羨ましいわっ!。。ちなみに初コメです笑笑 (2018年1月21日 20時) (レス) id: 48f96f1def (このIDを非表示/違反報告)
juantya_(プロフ) - イゾウがすきなので、こういうストーリー好きです!更新頑張って下さい! (2018年1月14日 12時) (レス) id: 2079238fcf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:焔彩 | 作成日時:2018年1月10日 16時

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