*女っ気 @エニエス・ロビー ページ41
私、今困ってます。
何にって?それは…。
カ「だから、何度も言っているでしょう?」
これでもかと顔を近づけてくる美人さん=カリファさんに。
私は冷や汗をかきながら数歩後ずさる。
任務のない日にもスーツを着ていた私を見たカリファに捕まってしまった可愛そうな私を誰か慰めてくれないかな?
そう思ってもここはカリファの部屋だし、CP9の男共は滅多な事がない限り、私やカリファの部屋には来ない。
その滅多な事が起きないものかと思っているんだけど…。
カ「聞いているの?」
起きるわけないよね…うん。
「聞いてまーす…」
カ「なら、任務がない時くらいスーツをやめなさい!」
そうは言われてもなぁ…。
スーツ好きなんだよね…。
「じゃあ、カリファが選んでよ。なるべく露出少なめで」
カ「任せて!露出多めにしてあげる!」
「少なめだって!多くしたら能力使うからね!」
そうすれば、カリファは私に触れない。
自然系の能力者でよかったと思う瞬間、ベスト5くらいには入っている。
カリファは少し残念そうにトボトボとクローゼットに向かった。
罪悪感感じるのはなぜー?!
カ「私がAを可愛くしてあげるわ!」
えっ…嬉しくない。
けど、それを素直に告げると怒られるから黙っておく。
カ「たまにはスカートもいいわよね〜。上はそうねえ…」
あれこれ考えているカリファだが、私は別に何でもいい。
紅茶を一口飲むと、私は楽しそうにしているカリファに目を向ける。
昔から周りには女がいなかったからなぁ。カリファみたいなのにはついていけない…。
「ねぇカリファ」
カ「何?」
「私って女っ気ないでしょ?」
カ「ないわね」
そこまではっきり言われるとなぁ。
「もし私が普通の人間だったら、どんな女の子になってたかな?」
ロジャーの血なんて流れていなかったら。そもそも、ロジャーが海賊王になんてならなかったら。
家族四人で暮らしていたのだろうか。でも、ルフィやサボに出会えない事になる。それは嫌だけど。
カ「私たちと出会う事もなかったわね、きっと。でも、あなたは何かしらの形でルッチには出会っていたんじゃないかしら?」
それはつまり、運命の相手とでも言いたいのだろうか。
「ルッチに会えるなら、普通の人間でもいいや」
カ「本人に言ったら?喜ぶわよ」
「考えとく」
カ「じゃあ普通になる為にも、これ着て!」
カリファが見せてきたのは、フリフリのスカートとブラウス。
「勘弁してください!」
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ジン - とてもいいか終わり方です!しかもとても面白かったです!お疲れ様でした! (2017年8月15日 22時) (レス) id: f63945df23 (このIDを非表示/違反報告)
トロ丸くん - 完結おめでとうございます!!!すごく面白かったです! (2017年8月4日 18時) (レス) id: 03aa5adfc5 (このIDを非表示/違反報告)
カグサ - 一話から全部読まさせていただきました!! スゴく面白かったです!! (2017年7月31日 21時) (レス) id: b3a70d09a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:焔彩 | 作成日時:2017年7月25日 14時