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姉 *エース視点 ページ29

白ひげ海賊団の船の甲板で、空を眺めているとマルコが声をかけてきた。

マ「何してんだい?」

「星が綺麗だなぁって思ってさ」

マ「…確かに綺麗だが、どうした?エース。熱でもあんのかい?」

「熱なんかねえよ!」

そんなにおれが感傷的になるのは変だったのだろうか。

「おれさ、姉ちゃんがいるんだよ」

マ「…は?」

「あいつも、この空見てんのかなぁって思って」

マ「ちょっ!ちょっと待てよい!!姉ちゃんって…ロジャーの娘って事かい?!!」

マルコの慌てぶりが面白かった。

「まぁな。っても双子だけど。会いてえなぁ…」

マ「…死んでんのかい?」

「勝手に殺すな。死んでねぇ…けど…」

Aとは違う道を選んでしまった。

マ「何で会いたいんだい?」

「所謂喧嘩別れしちまってさ…。酷い事言って傷付けて…謝りてえんだよ」

マ「簡単には謝れねえってか?」

「あいつ…ジジイに付いてったから多分海兵になってると思うんだ」

元気でやってんのかな…。

辛かった時。

苦しかった時。

泣きたかった時。

嬉しかった時。

楽しかった時。

あいつはいつも側にいてくれた。

なのにおれは…あの頃のおれはバカな事を言ってあいつを傷つけた。

もうおれの事なんか嫌いになっているかもしれない。

「会って謝りたいんだよ…!」





そんな事をマルコと話したのが、随分と昔のように感じる。

目の前で倒れて行く仲間たち。血を流すルフィ。

この戦争の事をあいつは知ってるのかな…。でも知った所であいつは…おれを助けてくれるのかな。

「なぁジジイ」

隣に座るジジイに尋ねる。

「Aは…ここにはいねえのか?」

ジ「いたら…どうしたんじゃ?」

「酷い事言って傷付けたからな…謝りたかったんだ」

ジ「あいつは海兵じゃない。ここには来んじゃろう」

「海兵じゃない…?」

じゃあ何なんだ…?

ジ「じゃが、元気なのは分かる。今は、仲間といるはずじゃ」

仲間…そうか…。

「あいつにも仲間ができたのか…」

ならよかった…。

Aは…独りじゃないんだな。

姉と弟 *視点なし→←ゴメン *ルッチ視点



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ジン - とてもいいか終わり方です!しかもとても面白かったです!お疲れ様でした! (2017年8月15日 22時) (レス) id: f63945df23 (このIDを非表示/違反報告)
トロ丸くん - 完結おめでとうございます!!!すごく面白かったです! (2017年8月4日 18時) (レス) id: 03aa5adfc5 (このIDを非表示/違反報告)
カグサ - 一話から全部読まさせていただきました!! スゴく面白かったです!! (2017年7月31日 21時) (レス) id: b3a70d09a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:焔彩 | 作成日時:2017年7月25日 14時

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