検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:78,095 hit

ゴメン *ルッチ視点 ページ28

A「…ゴメン。行ってくる…!!」

Aはそう言って出て行った。

「おい!」

止めても止まらなかった。

後を追って俺も出ても、そこには誰もおらず、ただ風が吹いていただけだった。

さっきあの山賊の頭は、火拳のエースがAの弟だと言った。麦わらだけではなかったという事か…?

「おい。お前」

俺は後から出てきた山賊の頭に声をかけた。

ダ「あ?何だい?」

「火拳がAの弟とはどういう事だ?」

ダ「Aの親については?」

「ロジャーだろ?」

麦わらの事は素直に言った。それはおそらく、奴が盃を交わしただけの義兄弟だからだ。俺たちは火拳の事を知らなかった。それはつまり…。

ダ「エースはAの双子の弟なのさ。つまり、あいつはロジャーの息子って事さ」

やはりか。

ロジャーには二人の子供がいた、と。

ダ「まぁ、エースは母親の姓を名乗ってるけどね」

あいつが俺たちに言わなかった理由はただ一つ。

火拳を、弟を守るため。

ロジャーの息子があの火拳だと政府が知れば、政府はそれ相応の対処をしたはずだ。あいつはそれを恐れ、誰にも何も言わなかった。

ただ、弟を想って。

ダ「あんたらどうすんだ?」

「決まっている」

あいつを追うしかない。俺たちが着く頃には全てが終わっているだろう。だが、俺たちにはそんな事関係ねえ。あいつを迎えに行く。それだけだ。

「行くぞ」





〜A視点〜

周りの風景がすごいスピードで変わっていく。

お願いだから…間に合って…。

エースはもう、私の顔なんて見たくないかもしれない。

だけど私は…エースに会いたいよ。

立場が違っても、選んだ道が違っても、エースは私の弟なんだ。

守らないと…。絶対に死なせない。

エース…!!!

姉 *エース視点→←弟



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (90 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
98人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ジン - とてもいいか終わり方です!しかもとても面白かったです!お疲れ様でした! (2017年8月15日 22時) (レス) id: f63945df23 (このIDを非表示/違反報告)
トロ丸くん - 完結おめでとうございます!!!すごく面白かったです! (2017年8月4日 18時) (レス) id: 03aa5adfc5 (このIDを非表示/違反報告)
カグサ - 一話から全部読まさせていただきました!! スゴく面白かったです!! (2017年7月31日 21時) (レス) id: b3a70d09a0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:焔彩 | 作成日時:2017年7月25日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。