時＿２１ ページ23
主人公は犬夜叉の元へと駆け寄る。
主人公「いや！犬夜叉！目を覚まして！起きてっ…ごめんなさいっ…犬夜叉、ごめんなさいっ…！」
主人公はただ涙を流し、犬夜叉を抱きしめることしか出来なかった。
すると
？「言い様、とでも言っておこうかしら。」
主人公「！」
聞き覚えのある声が聞こえた。
それは
主人公「蓮…！」
蓮だった。
蓮「あの時とは反対ね。その姿といい、この場所といい…まるで私が死んだ時みたい。所詮あんたは私の生まれ変わり…似たような運命を辿るのよ。」
そして蓮が出したのは、主人公に埋め込まれた勾玉を重ねていた四魂の欠片だった。
蓮「さぁ、これを持って、あんたの時代に帰りなさい。」
主人公「嫌に決まってる。」
蓮「元々あんたはこの世界にいるべき存在ではない。私たちの時代とは異なる場所からきた、いてはならない存在。」
主人公「っ、でも、犬夜叉をこのままにしておけないっ…」
蓮「…犬夜叉を傷付けたのはあんたよ！！」
主人公「ﾊｯ)」
蓮の言葉に主人公は言葉も出なかった。
蓮「よく聞きなさい。あの飛妖蛾は時代樹を通じて巨大な力を集めている。」
主人公「時代、樹？」
蓮「そう。そしてこの精霊の木も、時代樹。」
主人公「うちの御神木が…」
蓮「時代樹は私たちとは全く異なる時間を生きる木…飛妖蛾の時代樹はあらゆる時間から熱を奪い成長している。おそらく他の時代は、すでに冷えきってるわ。あんたの時代も、今頃終わらない冬を迎えてるはずよ。」
主人公「私の、時代…」
そして蓮に連れられて主人公は井戸へ向かった。
そこには
主人公「井戸に根が…」
井戸を覆うように根が出てきていた。
蓮「この井戸は時代樹から作り出された井戸。だけど、今はこの時代樹もあの飛妖蛾の時代樹と共鳴し、今、また目覚めようとしてる。この根が完全に井戸を覆ったらあんたはもう二度とあちらへ帰ることは出来ない。そうなる前に自分の時代に帰りなさい。」
主人公「でも、犬夜叉が！」
蓮「帰りなさい！あんたの時代は、時はここじゃない！あんたと犬夜叉は決して交わることなどできない！帰れ！！」
蓮がそう言うと風が主人公を井戸へ押し込んだ。
主人公「きゃぁぁあ！！」
主人公が落ちた瞬間、井戸は根で閉じた。
蓮「決して、交わることなどできない…それは私も、同じこと＿＿＿」
蓮はそう呟いたのだった。
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まりん(プロフ) - ユリさん» コメントありがとうございます！申し訳ございません。本編と並行しておりますので、更新には時間がかかってしまいます…出来るだけ更新しますので、待ってくださると幸いです！ (2017年12月30日 18時) (
レス) id: 7680a40a79 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 更新待ってます続きが読みたい (2017年12月30日 17時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりん | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月16日 21時
