式神少女と半妖の戦国御伽草子【犬夜叉】 (ページ5)

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御伽草子３ページ5

ｻｧｧ

主人公「んっ…」

主人公は心地よい風で目を覚ました。

主人公「え…」

上に広がる澄み切った青い空…
周りに広がる草木…

主人公「ど、どこ…」

自分は先程まで祠にいたはずだ。
そう主人公は考えるが…

主人公「見たことない場所…」

すると

優斗「主人公ーっ！」

主人公「！優兄ちゃん！」

優斗が走ってきた。

優斗「無事だったか！」

主人公「うん！…あれ、ハクとラードは？」

優斗「あぁ、ネックレスの中だ。あいつらも気を失って、実体を無くしたらしい。」

主人公「良かった…」

主人公はそっとネックレスを握りしめた。

優斗「つーか、ここどこだ？見たことない森だな。」

主人公「優兄ちゃんもそう思う？」

2人は疑問ばかり頭に募る。

その瞬間だった…

ﾄﾞｼﾝｯ！ﾄﾞｼﾝｯ！

２「！」

地響きが周りに響いた。
地震とはまた違う恐怖が二人を襲う。

主人公「優兄ちゃん…」

優斗「主人公、離れるなよ。」

優斗は背中に持っていた刀を出す。

優斗の愛用の刀…月華刀だ。

ﾄﾞｼﾝｯ！

徐々に近くなる地響き。
そして…

優斗「こりゃ…サバイバルだな…」

主人公「嘘…」

目の前には巨大な鬼。
おとぎ話でしか見たことない鬼とは対照的にあまりにも恐ろしい鬼だった。

優斗「ﾁｯ、これはマトモに戦って勝てる相手じゃねぇな！」

主人公「ハク！出てきて！」

主人公はハクを呼び起こす。

ハク『ふわぁ…。急に起きたら鬼ってどーゆーこと!?』

ハクは驚くしか出来ない。

主人公「倒すことは出来ないけど、足止めくらいやろう！」

ハク『了解！主の命令には従うよ！』

主人公とハクは構えた。

主人公「"我、契約をした者なり…汝の契約に従い、力を解放せよ！"」

ハク『えいっ！』

主人公が呪文を唱えた瞬間、ハクの手から炎が出た。

ﾎﾞﾜｯ！

鬼「ぐわぁぁ！」

主人公「今のうちに森へ！」

優斗「さっすが主人公！」

主人公たちは森へ逃げる。
だが…

主人公「え…」

目の前には巨大な木。
どこへ逃げようが同じだった。

優斗「くそ…」

主人公「っ…」

そして早いうちに…

ﾄﾞｼﾝｯ！

鬼が追いついてきた。

優斗「ﾁｯ！」

優斗は刀を構えるが、巨体相手に勝てるはずもなかった。

そして

ﾊﾞｯ！

鬼が手を振りかざそうと腕を上げた。

主人公「っ！(誰か…誰か助けてっ！」

主人公が目を瞑り願った…瞬間だった…

？「散魂鉄爪!!」

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