式神少女と半妖の戦国御伽草子【犬夜叉】 (ページ18)

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御伽草子１６ページ18

絵師「地獄の業火で骨まで焼き尽くしてくれるわ！」

主人公「犬夜叉！」

犬夜叉「うわぁ！」

犬夜叉は炎に包まれたまま落下していく。
だが

犬夜叉「てめぇ…いい加減にしろよ…」

犬夜叉は間一髪妖怪の背中にへばりついた。
そして走りながら鉄砕牙を抜き、炎は消えた。

犬夜叉「馬鹿野郎！この俺が人間なんぞにやられてたまるか！」

絵師「渡さぬ！わしはこの四魂の欠片で夢をつかむのじゃ！」

絵師は妖怪の背から飛び降りる。

犬夜叉「ここまでだぁぁあ！」

犬夜叉は絵師の腰から竹筒を切り離し、真っ二つに斬った。

ﾌﾞｼｬｧｧｧ！

竹筒から炭が飛び出た瞬間、妖怪はいなくなってしまった。
絵師はそのまま転がっていき、木にぶつかった。

絵師「あぁ！炭が…わしの炭が散ってしまう！」

絵師は狂ったように言った。
そして…

ｻﾞｸｯ！

絵師は自分の腕を近くにあった刀で斬りつけた。絵師の血が舞う。

絵師「わしの炭よ！ここに血があるぞ！この血を食らうが良い！さぁ…この血に集まれ！」

絵師は斬りつけた腕を差し出す。
その瞬間…

ﾎﾞｰｯ！

犬夜叉「！あのバカ！」

絵師に炭が集まる。

絵師「渡さぬ…誰にもこの炭は渡さぬわ！うははははっ！」

しかし…

絵師「ち、血が…わしの、血が…炭に吸い取られていくっ…」

絵師は炭に血を吸い取られ、"助けてくれ"という言葉を最期に消えてしまった。

そこに主人公たちも駆け付ける。

犬夜叉「馬鹿野郎…炭なんかに食われやがって…」

主人公「そんな…」

かごめ「どうしてこんなことに…」

犬夜叉「この炭は絵師の邪念で血を吸う炭になっちまったんだ。自分の血を吸わせてもほかのに取られたくないなんてよ…狂わされちまったな、四魂の欠片に…」

ブクブクと泡を出す炭。
そこに光る一つの欠片。
主人公はそれを取った。すると…

ｷﾗｯ

弥勒「！」

主人公「…これ、誰が持つ？」

主人公が欠片に触れると、邪気が払われ、綺麗な浄化された欠片に。

犬夜叉「何で相談すんだよ!?」

犬夜叉は主人公に訴えるが…

主人公「だって、弥勒様に助けられたんだよ？なのに相談せずに持つのは…」

主人公が犬夜叉を見て言うが…

弥勒「主人公様とかごめ様がお持ちください。」

犬夜叉「え？」

かごめ「いいの？」

優斗「やけに素直だな。」

主人公「よかったね！」

七宝「弥勒は大人じゃ！」

犬夜叉はあまり納得が行かない様子だったが、素直に受け入れた。