【黒子のバスケ】両想いDays【高尾和成】

☆*第四十一話*☆~確認編2~ ページ18

「なんでだよ。」

泣き止まないわたしに向けての悲痛な叫びは土砂降りの雨の中に消えいった。

土砂降りのせいで制服が少し濡れて不快だった。

「なんで話してくんなかったの？ 俺さ、信用されてなかった？」

信用してたよ。 だからこそ言えなかったんだ。

「俺なんか頼りにならないと思ってた？」

思ってないよ。 そんな訳ないじゃん。

「…俺のこと、嫌いになったの？」

心臓がドクンとはねた。

『…………ないじゃん。』

自分でも出したことのないような低い声が出てきた。

それと同時に頭が破裂したように次々と言葉が飛び出た。

『そんな訳ないじゃん！

信用してたからこそ見えない距離ができるのが怖かった。

頼りになると思ってたから余計な心配を掛けたくなかった。

好きだからこそ…今、私はここにいるんだよ』

いつもの高い声に戻りいつも以上の速度で言葉を投げつけた。

今は土砂降りのことなんてどうでもよくなっていた。

和成の目からは涙が一粒こぼれ落ちていた。

と同時に私も力が抜けた。

疲労もあるしさっき叫んだのもあってのことだと思う。

そして…私は何故か全身が痛かった…。

☆*第四十二話*☆~確認編3~→←☆*第四十話*☆~確認編~

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