問い ページ7
お風呂から上がり死覇装に着替える。
身体の震えは治まっていた。
それでも私の体温はまだ冷たいままだ。
ふぅと一つ息を吐いて部屋に戻る。
「東仙隊長ありがとうございました。」
「あぁ。震えは治まったようだな。」
「はいお陰様で。」
東仙隊長は立ち上がり私の元へ来て私の掌を両手で包んだ。
昔ずっとあの人が私にしていてくれていたこと。
「やはりまだ冷たいな。」
「元々低体温症なの知ってるじゃないですか。これでも温まったほうなんですよ?」
「そうか……」
もう精神が安定してきたから色は見えない。
でもきっと東仙隊長は今悲しい色をしているのだろう。
人の事を心配して悲しいんでくれる
そういう優しい人なのだ。
「なぁA……もし、君から大切な物を奪った者が分かったら……君は復讐を誓うか?」
「復...讐...ですか?……」
私から大切なものを奪う。
それは多分100年前のあの夜の話をしているのだろう。
あの人がいなくなったのが誰かのせいで、
その誰かというのが分かったらという事。
どうだろうか。
確かになんでこんな酷い事をとは思う。
あの時も実際そうだった。
でも多分復讐なんて...
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屍乃(プロフ) - 初めまして、屍乃(しの)と申します。傘村トータ様の楽曲、平子真子という推しの話という事で読まさせていただいてます。全体的にすごく好きです。ななな様の作品がこれからも増えるのを楽しみにしてます。応援してます。 (2023年1月23日 22時) (レス) @page41 id: f0eb019efd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななな | 作成日時:2023年1月2日 23時