目覚め ページ3
「ッ!!!」
酷く深い苦く苦しい夢から覚める。
身体中から嫌な汗が吹き出して気分がいいとはとても言えない。
息が苦しくて肩で息をする。
震える身体を抱きしめて何とか落ち着かせようとする。
酷い夢だ。
もう何年も同じ夢を見続けている。
夢とわかった瞬間あの墨汁で塗りつぶしたような夜に突き落とされる。
まるで絶望する私を嘲笑うように冷たい夜が私を支配する。
その酷く冷たい世界と、震える身体に夜は明けないのだと理解する。
あぁ嫌だ。
100年たっても前に進めない自分に嫌気がさす。
このままだとあの人に笑われてしまうだろうけど
それでもまだ私は震える身体を抱きしめ続ける。
冷たい私の体温じゃ温まることなんてないのに。
ートントンー
「A大丈夫か?」
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屍乃(プロフ) - 初めまして、屍乃(しの)と申します。傘村トータ様の楽曲、平子真子という推しの話という事で読まさせていただいてます。全体的にすごく好きです。ななな様の作品がこれからも増えるのを楽しみにしてます。応援してます。 (2023年1月23日 22時) (レス) @page41 id: f0eb019efd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななな | 作成日時:2023年1月2日 23時