ポンコツ ページ13
「特に異常はないネ。霊圧制御装置の方も異常はないみたいダネ。至っていつも通りのポンコツ具合だヨ。」
「あははは...ありがとうございます?」
全ての検査が終了し耳飾りを付け直す。
前にも言ったけれど私の身体は普通の人と比べて所々おかしい。
私の霊力は普通の人に比べて飛び抜けて多いらしい。
所謂天才と呼ばれる人達ならこの霊力を使いこなせただろうけど何処かひねくれている私の身体はそんな事出来なくて
その高い霊力に体がついていけなくて何もしなければ吐血することもしばしば。
しかも霊圧探知はできるけれど鬼道の方はてんでダメ。
要するに大きすぎるそれに器があっていないのだ。
だからマユリさん曰くポンコツらしい。
だから昔ある人が霊圧制御装置としてこの耳飾りを作ってくれた。
そのおかげで今こういう風に普通に生活ができている。
「私も忙しいのだヨ。これからはおくれるということがないようにしてくれたまえ。」
「すみません...」
「全く、ただでさえ身体はポンコツなのに頭までポンコツになってしまったのかと思ったヨ。」
「……」
予想通りの酷い言われようになんの返事もできない。
マユリさんもマユリさんで阿近とはまた違った容赦のなさだ。
(怖いのは断然阿近だけど……)
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屍乃(プロフ) - 初めまして、屍乃(しの)と申します。傘村トータ様の楽曲、平子真子という推しの話という事で読まさせていただいてます。全体的にすごく好きです。ななな様の作品がこれからも増えるのを楽しみにしてます。応援してます。 (2023年1月23日 22時) (レス) @page41 id: f0eb019efd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななな | 作成日時:2023年1月2日 23時