アイドル科の表と裏。

seventh ページ9

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？「聞いたか瀬名！あの転校生、お前のことを呟いていたぞ！
お目当ての奴がいるなんて意外だな！！！」



？「ちょっと守沢煩い。聞こえたらどうすんの！？
ってはぁ…、しかも俺って……
ちょ〜ウザい。」



？「あはは♪今回もミーハーか〜。可愛い女の子だったら良かったのになぁ…
まぁAちゃん以外に興味ないけど。」





何やら廊下の隅に黒い影が＿＿＿。






その正体とは…





本当に小声で話しているのかと疑うほど、
ハキハキと声を上げているのが守沢千秋。


そして、そんな彼に注意している真利奈の本命、瀬名泉。


さらに、そんな2人と同じクラスで仲の良い羽風薫であった。






薫「やっぱり、見に来て良かったよね〜。
あの子の本性も見れたしさ！」



千秋「そうだな！また悪が来たのなら、
Aの為にも退治しないと…！」



泉「あんな大声で叫んで…、バカな転校生だね〜。いくらトイレでもあそこまで響くなんて…どれだけイライラしてたの。」





廊下の隅で転校生の本性を見て意見を言い合う3人。






彼等は休み時間になるとすぐに転校生を探しに行き、見つけた際尾行していたのだ。





．






だが、彼女の行動などを見る限り彼等にとっては期待はずれな存在のようで…





．






千秋「で、どうするんだ？転校生、行ってしまうぞ？！」



薫「取り敢えず声かけてみれば？
あ、もちろん声かけるのはせなっちだけどね♪」



泉「はぁ？なんで俺が…
嫌に決まってるでしょ。」



薫「だってあの子の目当てせなっちだし。
“せなっちだけしか関わらない”方が効果的、でしょ？」






普段チャラチャラと笑顔をふるませてる薫からは想像出来ないほど、彼は怪しげに笑って答えた。







泉「……流石、かおくんだね。」





瀬名は羽風の言葉の意味を理解したと同時に、
深く溜息を溢した。






薫「Aちゃん関わってくるからね〜♪
そんなの当たり前、でしょ？」






千秋「羽風は本当にAのこととなると人が変わるな！」






薫「それ、褒めてんの？貶してるの！？」






いつものように、会話で盛り上がる2人。



彼等も又、Aを大切に想っているようだ。






．







泉「(……“Aと関わることが減る”なんて、
ちょーウザいんだけど。)」

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1年生

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