アイドル科の表と裏。

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真利奈「此処が夢ノ咲学院…！！今日から真利奈のお城になるところね♡」





アイドル科の入り口前で、1人楽しく怪しそうに呟く少女。


彼女の名は、佐野真利奈。
今日から此処、夢ノ咲学院のプロデュース科に通うことになった、転校生である。





真利奈「そういえば、何で真利奈が此処に来れたのかしら？
こんな中途半端な時期なのに。」





気持ちが高ぶる中、彼女は何処か違和感を感じた。



そう思うのも無理はない。

今は6月で、転校するというのは珍しいケースであるのだから。





真利奈「ま、そんなことはどうでもいいわ。真利奈は選ばれし人間だもの。こんなこと、当たり前よね…♪」





だが、“そんなこと”は気にせず当たり前のように捉え、再び前を歩き出した。





真利奈「ふふっ…♪(まずは、いい子ちゃんを演じなくっちゃ…♪)」





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＿＿＿＿だが、彼女は気づかなかった。






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英智「…見たかい？敬人。」



敬人「あぁ。あんなに大声で話すとは…。
こちらが聞いているかもしれないという危機感はないのか！」



英智「余程、彼女には余裕があるんだろうね。
……はぁ、全く。今回“も”すぐ終わりそうだね」



敬人「あぁ。だが俺としては、アイツの為にもなるべく早く片付けておきたい。」



英智「ふふっ、敬人は本当にあの子が大好きなんだね」



敬人「っ⁉⁉そ、それは英智もだろ？」



英智「…もちろんさ。……だから、しっかり守り抜かないとね」



敬人「フッ、そうだな。」






少し高くから彼女の会話を伺う彼等の存在に＿＿。

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