yasasisa. ページ2
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キルシュタインはその時のことを思い出してるようで難しい顔をしながらも答えようとした
「…そ、れは」
「相手が一瞬撃つのを躊躇した。そうだろう?」
リヴァイはどうも助け舟を出したようだ。普通に考えてそれ以外有り得ないが
「…アルミン、すまねぇ。俺がすぐにやらなきゃいけなかった」
「そうだったんだ、僕が殺した人はきっと優しい人だったんだ…僕なんかよりずっと人間らしい人だった。僕はすぐに引き金を…ひけたのに」
人間らしい…ねぇ。
「アルミン、お前の手はもう汚れちまったんだ。以前のお前には戻れねぇよ」
「っ、なぜそんなことを!」
アッカーマンが怒るのも無理はないぞリヴァイ。言い方というものがある。彼が不器用なのは知ってたが…、
「…はぁ、もしもアルレルト。お前の手が綺麗なままだったらキルシュタインはここに居ない、お前が直ぐに引き金をひけたのは大切な仲間を守りたかったからだ」
リヴァイが言いたかったのはこんなもんか
「アルミン、お前が手を汚したおかげで仲間を一人失わずに済んだ。ありがとう。」
「…リヴァイ兵長、俺は人と戦うなんて間違ってると思ってました。そんなことをいきなりやらせる兵長と副団長のことも。人に手を下すのが怖かったからです」
間違いか正解か何て俺には分からない。リヴァイの調教係をしていた時によく言っていた
「…でも、違いました、間違ってるのは俺の方でした。次は必ず撃ちます」
「何が本当で正しいかなんて俺は言ってない」
あぁ、俺が育てたのか
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作者名:沖田 x他1人 | 作成日時:2021年3月28日 19時