【文スト】森鴎外を攻略します。

首領17話 ページ18

貴女side

結局なんやかんやあって
いつものペースを取り戻した

仕事帰りの夜道はいいねぇ！！最高！



太宰「やぁ元気してたかいA」



『えっ！？！だ、だだ、太宰！？あんた今まで何処にいた訳！？！？私の首領が悲しんでたぞ！！！！』



バキッ



太宰「ごはっ…ひ、酷い…てか首領が悲しむとか絶対にないありえない」




『あぁん？テメェの目は何処についてんだゴラァ
あのプリチーなキラキラおめめな首領が手前が居なくなった瞬間どんよりしだしたんだよ
もし私がいなくなったらあんな顔してくれねぇんだよ絶対歯ぁ食いしばれ』



太宰「理不尽とはまさにこの事だよ！！」



『…芥川だってあれから虚ろ気味よ仕事をちゃんとこなせてるからいいけど大事な部下にくらい辞めるなら伝えなさいよ』



太宰「あの子にそれは必要ないよ」




『本当に…酷いやつねあんたって』



太宰「A程じゃないよ」



『どーゆう意味だコラ』



太宰「ふふっ」



そう笑った瞬間
太宰の右手が私の左頬を包んだ



『な、何よ…』



太宰「はぁ…やっぱダメだなぁ」



は？？


『なんなのさっきかr』グイッ




ギュッ



『…ぇ』


小さく出たこの声は
どれだけ間抜けだろうか
でも、そんな事より太宰が私を抱き締めてること自体に驚いている



『だ、太宰？』



太宰「ｽｩｰｯ…はぁ…いい匂い」




え、何これ…え、知らない


心臓がバクバク言ってる

うるさい止まれ聞こえる絶対
男慣れしてないの知ってるくせに…何なのこいつ



『ぁ、えっと』



でも言葉が出ない
喉がカラカラする…


太宰「A…好き」




『ひぇ』




嘘嘘嘘嘘…なんで私告られてんの？？


は、恥ずかしすぎて



『や、やばい…』



太宰「…何がだい？」



『あ、いや、私な、慣れて…ないし
その、えっと』



カタカタになりながら言葉を捻り出すように言う
気づいたら
鼻と鼻がくっつきそうな程太宰の顔が近づいてた




『だ、だざ…やめて何…してんの』



あーうるさい！心臓止まれ！！！



太宰「照れてるの？さっきから心臓の音凄いよ？」



き、聞かれてた！！



太宰「ねぇA…キス、していい？」



き、キス！？！？！？



『そ、そんなつ、付き合ってもないし
私には首領が…』



太宰「…首領は君のことなんて何とも思ってないのに？」




ズキッ


さっきまでの心臓の音がなくなった
血の気が引いたのと同時に理解させられた
そうだよね、首領は、私の事なんて

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